第2巻
対戦のあと×風呂
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を聞いたのはついさっきのことだが」
「私が・・・・・望んだからですね」
あなたに、なることを。その言葉は口にはしなかったが、千冬には伝わった。
「ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
「は、はいっ!」
いきなり名前を呼ばれ、ボーデヴィッヒは驚きを合わせて顔をあげる。
「お前は誰だ?」
「わ、私は・・・・・。私・・・・・は、・・・・・」
その言葉に続きが出てこない。自分がボーデヴィッヒであると、今の状態ではどうしても言えない。
「誰でもないのなら、ちょうどいい。お前はこれからラウラ・ボーデヴィッヒになるがいい。何、時間は山のようにあるぞ。何せ三年間はこの学園に在籍しなければいけないからな。そのあとも、まあ死ぬまで時間はある。たっぷり悩めよ、小娘」
千冬の言葉が意外だった。まさか、自分を励ましてくれるなんて思ってもみなかった。ボーデヴィッヒいやラウラは、何を言うべきか考えていたが口を開いたままになっていた。そんなラウラに、千冬は席を立ってベッドから離れる。もう言うべきことはないのであろう、教師の仕事があるからだ。
「ああ、それから」
ドアを手にかけたところで、振り向くことなく再度言葉を投げた。
「お前は私にもなれないし、一夏にもなれないぞ。この前までは弟だったのに、今は兄となってしまった。私は立場が逆転して妹になってしまったがな」
にやりと笑みを残して行ってしまったが、千冬が部屋を去ってから数分後なぜか笑っていた。
『トーナメントは事故により中止となりました。ただし、今後の個人データ指標と関係するため、全ての一回戦は行います。場所と日時の変更は各自個人端末で確認の上』
ピ、と誰かが学食のテレビを消す。俺は醤油ラーメンを食べていた、セシリアとシャルも一緒に夕食を食っていたが。
「一夏さんの言うとおりになりましたね」
「だが、セシリアとシャルは一回戦やるんだろう。まあ勝つと思うが」
「そうだね。あ、一夏、七味取って」
俺たちはあのあと教師部隊と見ていた千冬と山田先生に説教した。命令に背いたからだ、で最後にハリセン一発して始末書を書けと言っておいた。説教したあと、食堂に行くとなぜか多くの生徒がいた。おそらくあのことを聞きたいのかなと思いながら食事をした、そのあとのテレビでの帯での連絡事項が入った。
「ふー、ごちそうさん。学食といい食堂といい、この学園の料理はうまいな。・・・・ん?」
なぜだか知らんが、さっきまで俺たちの食事が終わるのを待っていたが、女子一同はひどく落胆していた。
「・・・・優勝・・・・チャンス・・・・消え・・・・」
「交際・・・・無効・・・・・」
「・・・・うわああああああんっ!」
バタバタと数十名の女子が泣
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