第2巻
ボーデヴィッヒ
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ないほうがおかしいわ!」
俺は鈴に説教してハリセン一発打った、軽めだけど。鈴は涙目で訴えるが、俺の説教が怖かったのか視線をそむけた。
「まったく、だが怪我がたいしたことなくてよかったが。ボーデヴィッヒはやりすぎだ、加減を知らないのかあいつは」
「そうですわね、あれは一方的な暴力でしたから」
となんか音が聞こえる。廊下から聞こえるがだんだん近づいてきて、保健室のドアが吹っ飛んだ。
「織斑さん!」
入ってきたのは数十名の女子で皆一年。リボンの色が青だったから。
「なんだ?何か用か?」
「「「これ!」」」
状況がいまいち分からない俺に女子一同が、出してきたのは学内の緊急告知文が書かれた申込書だった。それを読むセシリアとシャル。俺も見たらこう書いてあった。
「何々、『今月開催する学年別トーナメントでは、より実際的な模擬戦闘を行うため、二人一組で参加を必須とする。なお、ペアが出来なかった者は抽選により選ばれた生徒同士で組むものとする。締切は・・・・』」
「ああ、そこまででいいから!とにかくっ!」
そして手が一斉にこちらに伸ばしてくる、これ一種のホラーだぞ。
「私と組んでください、織斑さん!」
次々と手が伸びるがそこへ次々と、女子の頭に何かはたき下ろすみたいな感じで音がなった。音の元は千冬だった、出席簿を次々と振り下ろす千冬。こちらに近づいてこう言った。
「織斑は一人でやることが決まった、ほらほらとっとと去れ。ここは保健室だぞ、静かにしないか馬鹿者」
と言ったら渋々だが、撤退した女子たち。
「こうなると思って来たのだが、ぎりぎりだったな。ともかく、織斑は一人でやれ。当然ISを装着するのが原則だ」
と言って去って行った千冬。ISを装着ってことは、黒鐵で行けというのか。
「ところで鈴のISだが、ダメージレベルがCを超えている。当分は修復に専念しないと、後々重大な欠陥を生じることになる。それとトーナメント参加禁止な」
「な、なんであんたがいうのよ」
「山田先生からの伝言だ、しかしなんでボーデヴィッヒとバトルなんかしたんだ?」
「え、いや、それは・・・」
まあ、俺にかっこよく決めたかったのかなと思った俺であった。それと鈴は、保健室の先生には動いても支障がなかったら帰っていいって言ってたし。そのあとセシリアとシャルはペアになったと言っていた、コンビネーションあるしな。俺は部屋に戻って黒鐵の調整をしていた、前まではアクセサリーはなかったがそれだと不自然だと思いドッグタグをした待機状態にしといた。それにいつも服の中にあるし、それに千冬に預けても強力なブロックをかけているから見られない。
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