第2巻
ボーデヴィッヒ
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度の低いものたちに教官が時間を割かれるなど・・・・」
「そこまでにしておけよ、小娘」
「っ・・・・・!」
おー、千冬の覇気を久々に見たが、俺はこれしき普通だがあのボーデヴィッヒにとってはどうだろうな。
「少し見ない間に偉くなったな。十五歳でもう選ばれた人間気取りとは恐れ入る」
「わ、私は・・・・」
その声が震えているのは、わかるがおそらく恐怖したのだろうな。圧倒的な力の前に感じる恐怖と、かけがえのない相手に嫌われているという恐怖。
「さて、授業が始まるな。さっさと教室に戻れよ」
「・・・・・・・・・・」
ぱっと声色をかえた千冬がせかして、ボーデヴィッヒは黙したまま早足で去って行った。さて、俺も戻るかと思いきや。
「さて、そこの男子いや男性か。盗み聞きか?」
「盗み聞きではなく帰りに寄っただけです」
「織斑も教室に戻れ、本来なら走るのはダメだが静かに走れ」
と言って行ってしまった。でばれない様に走って無事教室について席に座った。時間は放課後になった、俺とセシリアとシャルは第三アリーナに向かおうとしたら女子が騒いでいた。何でも二組の鈴と一組のボーデヴィッヒが戦っているとのこと。アリーナに到着したら、俺達は人気のないところで空間切断しアリーナの中に入った。今はステルス状態だからばれてない、そこにいたのはワイヤーで首絞められていた鈴とシュヴァルツェア・レーゲンを装備したボーデヴィッヒだった。鈴の状態は、ボロボロだった。かなりのダメージを負っている、すでに機体維持警告域を超え操縦者生命危険域へと到達している。セシリアとシャルに言った、鈴を助けろと。助けたあと俺が決着をつけると。
「な、いつの間に」
「鈴さんを離しなさいませ」
シャルのビームサーベルでワイヤーを切って、鈴を救助させる。そのあいだセシリアのビットによって牽制して、背後からIS専用ハリセンを思いっきり振り下ろした。
パシィィィィイン!!!
そのときボーデヴィッヒのISは強制解除させた、鈴は首絞められていたがシャルはオープン・チャンネルで無事を確認した。セシリアもビットを戻らせて、鈴のところへ向かった。二人で保健室に向かえと。
「うぅ、いつの間に後ろだと」
「ようボーデヴィッヒ、お前やりすぎなんだよ。今回はこの程度で見逃してやるが次はトーナメントで会おう」
と言って俺は立ち去った。保健室に行くからだ。
「・・・・・・・・・・」
で場所は保健室。時間は一時間くらい経ったが、鈴は打撲だけで済んだ。ベッドの上では、打撲の治療を受けて包帯を巻かれていたが鈴はむっすーとした顔で視線をあらぬ方向へ向けていた。
「別に助けてくれなくてよかったのに」
「馬鹿者!あんな状態で助け
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