第2巻
転校生×起動から歩行そしてお姫様抱っこ
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
のを忘れて立ったままの場合は、ISを装着している者が抱っこして乗せることだ。踏み台より安全だしな。
「一夏が踏み台になってやればいいのでは?」
「箒、あのなあ。踏み台よりISを装着した者が抱っこして乗せるのが安全だとは思わないのか」
「そ、それはだな」
もういいやと思いながら、次の人である岸里さんを抱えて風術で飛んだ。いきなりだったので少々驚いていたが。
「織斑さんって強引ね」
「何か言ったか?早めに終わらせないといけないしな。あとしっかり捕まっていてくれよ」
「う、うん・・・」
でコックピット席まで飛んだ。生身だからこの子の温度を感じるがまあいい。ちなみにアンはずっと肩にいる。
「ここまで行けば大丈夫だよな。ここから入って背中を預けるような感じでな」
「だ、大丈夫です」
まだお姫様抱っこの状態だったが、たぶんこの子っていうか女子全員はあまり男性とこんなに密着はないか。
「じゃあ、離すからな。きっちりやれよ」
「え!?え、ええと」
「ん?何か問題でもあるのか?もしかしてもう少し抱っこしたいとか」
と言ったら赤くなっていた。図星か、まあいいやと思ったら他の班の女子が騒いだ。
「あああっ!な、何してるのよ!」
「ズルイ!私もされたい!」
「どうして!どうして私の出席番号が十二番だったの!?私をこの名字にしたご先祖様を末代まで恨むわ!」
おーい、最後の奴。恨まないほうがいいぞ、あとで後悔するかもしれないし。
「とりあえず乗ってくれ、あとで大変な目に合うんだろう」
「う、うん。わかった」
起動させて、開いたままだった装甲が閉じて操縦者をロックさせた。そしてゆっくりと歩行を開始させた。後ろで視線感じたが、あれは箒だな。あれだな、箒も抱っこしたいんじゃないかと思いながら歩行を終わらせた。
「今度はしゃがんで解除してくれよ、他の子の目なんか気にしちゃいけないが」
俺が言い終える前にまた立った状態で解除した、おそらく他の班からの嫉妬で見られたんだろう。まったく本来ならハリセン一発だが、他の子からの嫉妬じゃあしょうがないよな。
「またか、次は誰だ」
「私だ」
「そうか、じゃあ俺に捕まれ。生身とはいえ少々浮かぶから離すなよ」
「わ、わかった。頼む」
「よっと」
「きゃっ、ゴホン」
一瞬きゃって言わなかったか。箒らしくないが、まあいいかと思い浮かんだ。一方箒はというと心臓バクバクして体温があがっていた。
「(い、いきなり抱えるか!びっくりするではないか。にしてもあれだな、妙に手慣れしてるな)」
気になってじっと一夏の顔を見る、じっと見てたのか一夏が顔を向ける。
「どうした?何か俺
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ