暁 〜小説投稿サイト〜
仮想空間の歌う少年
9行進曲ーferoce (野性的に激しく・荒々しく)
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「くっ??」
「シノン!」

僕達はその後、壁際に追い詰められ、シノンに殴りつけのダメージが当たり、壁に当たる。

「マズイ…。」

僕の『指揮者』もMP切れで使えない。僕はシノンを庇う様にシノンの前に立つと。

「………ぎる………」
「ん?」

なんか低い囁きが聞こえて。
僕はふと声の方を見るとフレイヤさんの空中にスパークが瞬いてた。

「みなぎるぞおおおお??」

そう野太い声で叫ぶと全身に電光をまとい筋肉隆々となってどんどん大きくなり…スリュムと同じくらいの筋肉隆々のオッさんになった。

「おっ…」
「さんじゃん!」

なんかあっちで男2人がそんな事を言っている。パーティーメンバーを確認するとトールという名前がフレイヤに変わって入っていた。僕はいつの間かにHPを回復させ隣にきたシノンに話しかける。

「ねえねえ!シノン!スリュムはさ!あのトールってオッさんとさっき説明してくれた事やろうとしたのかな?」
「…そしたら趣味悪すぎるわよ。」

そう、シノンが呟いて。
僕はため息をついて巨大な黄金のハンマーを持つトールと巨人の王スリュムのにらみ合いを見つめた。
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