第四話 子供の特権
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嘘だ。嘘だ。誰か嘘と言ってくれ....
あの父親は俺に何週間も徹夜させて俺に兵器を作らせていたなんて....
ここの毒ガスも...俺が....
周りの子供が俺を罵っている。
そりゃそうだよな... ああ....
「まぁ、ここで人材を失うのも惜しいわ。
あなた達には選択肢を二つあげる。」
別にもうどうなろうとよかった。
死のうが生きようが。
「10分。待って!!! それで決めるわ。」
あの少女だった。ビルから飛び降りようとしたあの。
「まぁ、いいわ。じっくり考えてね。」
「いつまでくよくよしてるの??」
「.......」
「まぁ、無理もないよね.. じゃ、私の話でも聞いてよ。
私はさ、君と同じなの。」
「え??」
「私も君と同じで被害者なの。あんまり思い出したくないけど..」
「....」
「 私は母親にやられてね...
毎日が地獄だった... だからあの時死のうと思ったの..
だけと今は違う。君が教えてくれた!!
前向きな君を見て!!! 君のおかけで私は今も笑えてる
だからわかったの!! 一時の感情に身を任せてはダメ!!!
身を滅ぼすだけだよ!!!!!!! だからもう少しだけ、頑張ろ ??」
「ありがとう。」
彼女は笑顔だった。こんな状況でも。
「答えは出たのかしら??」
「あぁ、出たさ。俺たちはここから出ない!!」
「おい、そんなことしたら....」
「はーい、じゃあスイッチを...」
「押してみろよ。ったくお前の脳は猿以下いや未満だな」
「なんですって??」
「爆弾を爆発させるということを発言することで俺たちの精神的動揺を
誘発したつもりだろうが。それは違うな。」
「ははぁ、父親のことを聞いて頭までおかしくなっちゃったのね..」
「疑問だったんだ。そもそも爆弾がここにあれば
お前だって死ぬはずだ。つまり、お前は自殺覚悟でここに来たのか??
だが違う。これはこれまでのお前の会話。特に俺の父親について
話していた場面で明らかだ。
お前は決して自分を犠牲にするような人間ではない。
残念だったな。計画が失敗して。
お前の目的は俺たち子供の回収。
そして俺みたいに大量の兵器でも作ろうとしたんだろ。」
「な、なんなのよ。子供のくせに..」
「悪いな。こっちはただの子供じゃねぇんだよ。
兵器作った子供だからな。」
「プププププププププ。仮にそれがわかったところで
子供が大人に勝てると思って??」
奴はナイフを片手に俺に突進してきた。
「あぁ.. そういうことやっちゃうの。
やっぱ大人になるくらいなら死んだほうがマシだわ。
人間の弱点は喉か肺って誰かさんが
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