マクロスF
0792話
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う。何しろ自分達の世界はあってもなくても同じと言われたように感じたのだから。
だが、エザリアはその言葉に首を左右に振る。
「いえ、そんな事はありません。このマクロス世界には幾つも魅力的な技術があります。特にフォールド技術やテラフォーミング技術といったものは非常に魅力的です。例えば、私達と交流を持っている世界の1つで、現在テラフォーミングを行っている場所があります。そのような場所に対して、この世界のテラフォーミング技術は高い効果を発揮するでしょう」
『では、先程の言葉は一体何だったのかな?』
「確かにこの世界は魅力的な世界です。ですが、異世界を自由に移動出来る我々にとっては、必ずしもこの世界ではなくても似たような世界が同じような技術を持っている可能性が高いということです」
事実ではある。実際にフォールドはともかく、テラフォーミング技術に関しては俺が知ってる限りでも出てくる作品はそれなりに多い。もっとも、だからと言って俺の知っている作品の世界が実在するとは限らない訳だが。
更に言えば、その世界が実在するとしてもリュケイオスで都合良く転移出来るとは限らない。いや、その可能性は限りなく小さいだろう。
アニメや漫画、小説といった作品の世界が無数に存在しているのなら、ネギま世界のように俺が全く知らない世界や、あるいはこのマクロス世界のように、世界観は知っていても話自体は知らない世界に転移する可能性も高いのだから。
当然どの世界に転移するかはランダムだと知っているエザリアは、交渉でこちらが主導権を握る為のブラフとしてああいう風に言っているのだろう。
俺の原作知識云々については全く知らないだろうけど、その辺のランダム性に関しては十分に理解してる筈だろうから。
結局、その日の交渉については数時間程で完了する事になる。
後日、ギャラクシーネットを通じてマクロス世界全てに異世界人であるシャドウミラーについて知らせる記者会見を開くという約束と共に。
ああ、それとバジュラ本星についての交渉も殆ど俺達の要望通りに決まりそうな感じだった。まぁ、自分達の利益を考えた地球側がその程度の譲歩ならいいだろうと、フロンティア政府に圧力を掛けたんだろう。
フロンティア船団は明日にでもバジュラ本星に降下するという話を聞かされたが、それはこちらとしても全く構わない話だったし。
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