暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0792話
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自分の言葉で追い払った。そんな事が世間に知られたら……
 この場合、俺達シャドウミラーに圧倒的なアドバンテージがある。何しろ、俺達としてはマクロス世界というのは技術的にも魅力的な世界ではあるが、それでも無数にある世界のうちの1つでしか無い。いざとなればこの世界との接続を断って別の世界を探すという手段がある。
 そんなシャドウミラーとは違い、マクロス世界は俺達としか他の世界に対する接触手段が無いのだから。やはり全ての中継地点とも呼べるホワイトスターをこっちで握っているのは大きい。

「そうですか、それは何よりです。私達シャドウミラーとしても、侵略者に間違われてまでその世界と関係を持とうとは思いませんからね」

 エザリアのその一言は、間違いなく楔だった。
 自分達に対して敵対的な態度を取るのなら、即座にこの世界から引き上げると暗に告げる楔。

「はっはっは。彼女の舌鋒は鋭いな」

 それが理解出来たのだろう。グラス大統領も、笑みを浮かべて交渉の場面を眺めている。

「彼はいわゆるタカ派という奴でね。それと、その周囲にいる者達も同様に好戦的な面々なのだが……」

 タカ派と表された面々は、自分達が決定的な亀裂を作りそうになったのを悟ったのか、あるいは周囲の政治家達から鋭い視線を向けられているからか。ともあれ、怒りで顔を真っ赤にしたり、あるいは政治家としての生命が終わりかねなかった恐怖で顔を青くしたりと、普通の状態の者は誰1人として存在していなかった。
 ただ……

「そっちはそっちで、色々と忙しくなるだろうな」
「確かに。だが、君達シャドウミラーと接触した時点でそれは覚悟の上だよ。その苦労に見合うだけのリターンもあるしね」
「そうだといいがな。……それで、レオンの件についてはどうなっているのか聞いても?」
「残念ながら、まだこちらでも新統合政府でも意見が紛糾している。事実、彼が行った事を考えれば致し方ない」

 溜息を吐くグラス大統領。まぁ、大統領暗殺未遂やギャラクシー船団……より正確にはグレイスと手を組んでいた証拠までが出てきてはな。

『彼の暴言については謝罪しよう。では、改めて聞くが君達は私達の世界、マクロス世界に何を求めるのかね?』
「特にこれといったものはありません。勿論人材や技術の交流のようなものを希望するのならこちらとしても歓迎ですが。そもそも忘れて欲しくないのは、私達シャドウミラーがこの世界と関わる事になったのは、あくまでもシャドウミラーの代表でもあるアクセルが事故によりこの世界に転移してしまった為です。もしそれが無ければ、恐らく私達はこの世界と関わったりはしなかったでしょう」
『……それは、つまり私達の世界に魅力は無いと?』

 尋ねてきた政治家の口に不愉快さが滲んだのはしょうが無いだろ
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