マクロスF
0792話
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そんな俺の疑問に気がついたのだろう。ここまで案内してきた秘書が後ろでそっと囁く。
「大勢いるのが地球、少ない人数の方は他の移民船団の責任者の方々です。……ただし、フォールド断層の影響で連絡が付かない船団もありましたが」
ほう? その言葉を聞き、船団組の映像モニタへと素早く視線を巡らせる。だが、そこには俺が期待した人物でもある、マクロス7船団のマックスやミリアの姿はどこにも存在していなかった。
いないか。となると、フォールド断層が間にあるんだろう。
ただまぁ、リアルタイムで見られないと言っても、映像そのものはマクロス7船団にも送られる筈だしな。あるいは、その関係でいずれ話す機会はあるかもしれない。
「では、彼も来た事ですし早速紹介させてもらいます。彼が異世界の国家シャドウミラーのアクセル・アルマー代表です。その隣が外交担当のエザリア・ジュール女史となります」
『うむ。……しかし異世界という割には自分と私達マイクローンと同じ姿ですな。我々人類はこれまで同じ世界の存在と色々と接触してきましたが、その中でもアクセル代表は余程人間らしい』
グラス大統領の言葉に頷いた、一番大きな通信モニタに映し出されている大勢の中から1人の人物がそう声を掛けてくる。その座っている位置から考えて、かなり高い位置にいる人物だろう。
「シャドウミラーは平行世界の地球が母体となっている集団でな。そこに様々な平行世界から参加して成り立っている。中には当然人間以外の存在もいるよ」
フェイトは人形だし、エヴァは吸血鬼、修羅だってある意味では人間じゃ無い。そして……
「フロンティア船団から連絡がいってると思うが、俺も人間じゃない」
呟き、視線をグラス大統領に向けると、小さく頷きを返される。
それを確認してから指をパチンッと鳴らすと、次の瞬間には俺の全身は白炎に包まれ、角が伸び、羽や尾が生え、一瞬にして混沌精霊としての姿へと変わっていた。
『おおおおおおおお』
そんな風な驚きの声が聞こえてくる中、会議室の中にいるフロンティア船団の政治家達も、その殆どが驚愕の表情を浮かべている。
まぁ、初めて見る者が殆どなんだし無理もないか。
「ご覧の通り、俺は人間ではない。種族名、混沌精霊という」
そこで再び指を鳴らして全身を白炎に包み込み、元の20代の姿へと戻る。
さすがに混沌精霊の状態で交渉をするとなると、色々あっちが混乱するかもしれないしな。
「さて、見て貰ったように俺が異世界の存在だというのは理解して貰えたと思う。まだ何か聞きたい事は……」
そう、告げた時だった。
『異世界というのは具体的にどのような世界なのか』
『資源に関してどのようなものが
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