聖杯大戦編
英霊召喚・前半
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
式のはずであるが、クロノはその中にあふれる独特の『匂い』を嗅ぎ取っていた。
「十中八九、管理世界のロストロギアが絡んでいるな・・・」
そこまで考えて直感的に閃いたことがある。
昨日、レティ提督から聞いた襲撃事件。
シグナムに似ているが別人の襲撃者。
最初は守護騎士たちに罪を着せようとする闇の書に恨みを持つ人間の仕業かと思ったが、あまりにも杜撰すぎる事件に首をかしげていた。
しかし、それ以外の理由ならば・・・・。
例えば、あの男から聞いたサーヴァントシステムならば説明がつく仮説が思い浮かんだ。
「まさかな・・・」
根拠など何もない殆ど直感でしかない推理。
しかし、こういった直感が時としてもっとも重要となることも彼は知っていた。
「試してみる価値はあるな・・・」
どうぜ逃げなれないのなら確かめてみる価値はあると思った。
そして、クロノは通信を開く。
「ユーノ」
『どうしたんだい?またこの間みたいに殺人的な請求をするつもりじゃないだろうね?』
目の下にクマを浮かべるユーノに睨まれる。
「すまないがそのまさかだ」
『勘弁してくれよ・・・・・それで今度はどんな無茶難題なんだい?』
渋々ユーノは答える。
クロノがいつも受け持つ事件の重要性を理解しているためにあんまり強く言えないユーノであった。
「『聖杯』と『サーヴァントシステム』について集められるだけの資料を集めてほしい。余裕があれば各地の神話関連も頼む」
『はあ分かったよ・・・・・地獄に堕ちろ真っ黒クロ助!!』
そういってモニターを閉じるユーノ。
クロノは直ぐに準備にとりかかった。
自らの魔力を極限まで高め、手の甲の紅い令呪に意識を集中する。
すると、目の前に見たこともない魔法陣が浮かび上がる。
そして、頭の中に聞いたこともないはずの呪文が思い浮かび、口が自然とその言霊を紡いでいた。
「素に銀と鉄。
礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!!」
呪文が唱え終わり、クロノの魔力が魔法陣に集まるとそこに一人の男が召喚された。
その男は真っ白いにギリースーツ身を包み、スコ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ