聖杯大戦編
動き出す影
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彼女らが知るシグナムの胸部がマスクメロンのような双丘なのに対し、目の前の女性は・・・ぺったんこであった。
絶壁であった。
何がって、それ以上聞いてやるな。
「あなたは何ものですか?」
フェイトがシグナムそっくり(一部除く)の女性に尋ねる。
「これから死ぬものに名乗る意味はないが、まあ『アサシン』とでも名乗っておこう」
「『暗殺者』?」
「悪いが、恨みはないがマスターの命令でね・・・『紅い痣を持つ者を呼び出す前に始末しろ』とな・・・」
「「!?」」
その言葉になのはとフェイトはデバイスを展開して臨戦態勢に入るが・・・・。
「遅い」
女性の居合による一撃で吹き飛ばされる。
それはまるでバリアジャケットを無視したかの様に衝撃が体内に浸透し、二人の動きを封じた。
「はやてちゃん!!」
「にげて、はやて!!」
なのはとフェイトは叫ぶも、はやての車いすはすでに破壊され、アリサとすずかも恐怖で逃げることは出来ない。
「・・・・死ね」
今まさにはやてに刀が振り下ろされようとした。
「いやや・・・・誰か・・・・・誰か助けてええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
はやての叫びに応えるようにはやての前に魔法陣が現れる。
それは彼女が使うベルカ式でもましてやミッド式のそれとも違う。
「何!?」
そこから現れた全身をローブで覆い、仮面をかぶった男によって女性の刃は防がれる。
「ちっ!!」
女性は男から距離を取った。
「あ・・・助けてくれた・・・?」
はやては呆然と男を見つめる。
「やれやれ・・・このようなタイミングで呼び出してくれるとは、まったく大した人だよ・・・」
そして男ははやてに振り返る。
「サーヴァント、キャスター。聖杯の導きにより馳せ参じた。問おう。貴女が私のマスターか?」
それは新たな戦いの幕開けの合図であった。
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