聖杯大戦編
動き出す影
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一方、中立派であった桃子とユーノは今二人でスーパーに買い物に来ていた。
実は今日はなのはの友達を翠屋に呼んでパーティーを開く予定なのである。
闇の書事件の影響で結局クリスマスも大晦日も正月も何もお祝いできなかったので、今回で一気にやってしまおうと言う意図や、はやての退院祝い、そして家族の仲を修復しようと企んでいるのである。
「ユーノくんが荷物持ちしてくれて助かるわ」
「いえ。居候なんですからこれくらいは・・・」
「ユーノ君・・・駄目よ。高町家はあなたの家でもあるんだからそんな他人行儀じゃなくても・・・・」
「スクライアの集落にいる時もこんな感じでしたので別に無理をしているわけじゃありません」
「そう・・・それじゃあ、今回手伝ってくれたお礼に何かお菓子買ってあげるから、好きなの選んでおいで・・」
「・・・いいんですか?」
「遠慮しないの・・・」
そしてあたりを見回すユーノだが、不意にその視線がある場所で止まる。
「・・それが欲しいの?」
「・・・ええっと・・・まあ・・・・・・・はい・・・・・」
「どれどれ・・・」
しかし、桃子はユーノの視線の先にある物を見て固まってしまった。
『高級ペットフード(小動物用)』
「そ、それが欲しいの?」
「ああ、はい・・・・とてもおいしそうでしたので・・・」
『もしかしてこれが異世界の常識の違いか?』と戦慄仕掛けた桃子であったが『いやいや・・・』と考え直す。
ユーノは日本語をちゃんと読めるし、これが人間が食すものではないと知っているはずである。
なのになぜこれをおいしそうなどと言うのか・・・。
理由を考えていた桃子はふとある記憶が甦る。
それはまだユーノが言葉を話すフェレットだと思っていた時のこと。
『なのは〜〜。ユーノくんの餌買ってきたわよ〜〜』
『は〜〜い!!』
そのことを思い出した桃子はだらだらと冷や汗を流す。
(原因私じゃない!!)
そして桃子は目尻に涙をためながらユーノを抱きしめた。
「ごめんね!!ユーノ君!!今日はユーノくんの好きなものなんでも作ってあげるからね!!」
「い、一体どうしたんですか、桃子さん!?」
「ごめんね!!ごめんね!!こんな母親だけど許して・・・」
その後しばらく桃子はユーノを抱きしめていた。
時間は過ぎ、夜になった。
高町家ではパーティが盛大に催されており、子供たちは大いに盛り上がっている。
そこにパーティに招待されていた剛も向かっていた。
「ちょっとよろしいですかな?」
「!?」
剛に気配を全く感じさせない何ものかが剛の後ろに立っていた。
「何者だ?」
「何、あなたには恨みはないのですが・・・今
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