A's編
事件の後に
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器に贈ってあげていただけますか?・・・祝福の風、リインフォース・・・・私の願いはきっとその子に受け継がれます」
「リインフォース・・・・」
「はい・・・・我が主」
そしてリインフォースは剛の元へと戻って行く。
そして、剛の刃が彼女の胸に吸い込まれた。
「主はやて、守護騎士たち、そして我らを救おうと立ち上がってくれた勇者たちよ。・・・・ありがとう」
それがリインフォースの最後の言葉だった。
光の欠片となった彼女は消え去った。
「あっ・・・」
そして彼女がいた場所にははやての杖のデザインを模した剣十字のネックレスだけが残っていた。
「あっ・・・ああ・・・・・」
はやては動かぬ足で体を這いずり、彼女の遺品に近づいていく。
そしてそれを手に取った。
「うう、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああん!!」
そして彼女は泣いた。
泣いて泣いて涙した。
今まで一度たりとも弱みを見せなかった彼女が心の底から、始めて大声で泣くことができた。
はやてはなのはたちに連れられて戻っても眠るまでひたすら泣き続けた。
「ふう・・・クロノの奴どこにいるんだ?」
同じころ、ユーノははやての資料を集めるために奮闘し、その報告をするためにクロノの元を訪れていた。
本来なら足の大怪我を負っていた彼も、今治療中の龍一と同じように医務室で寝ているべきなのだが、どういう訳か治癒魔法を使用していたわけではないのに足の負傷がある程度治っており、軽く治癒しただけで完治してしまっていたため、こうして自ら携わっているのである。
「どういうことですか!!クロノ執務官!!」
「おや?」
通路の向こうからお目当ての人物を怒鳴りつける声が聞こえてきたユーノは声の発生源に近づいていく。
すると、40代後半の男性がクロノに詰め寄っていた。
「どうもこうもない・・・八神はやて及び守護騎士たちは零課の保護観察の元に入りそれ以上彼女たちを罪に問うことはしない。これは決定事項だ」
「どうしてです!?八神はやてが重罪人があることは明白でしょう!?多くの人間を不幸にしただけでなく、中規模次元震の主犯者なのですよ!!」
「彼女が意図して引き起こしたことではないし、はやては守護騎士たちの動きには全く関知していなかった。彼女は完全な被害者と言う認識で捜査を進めている」
「何を言っているんだ!!彼女が被害者だと!!彼女にどれだけの罪があると思っているのですか!!彼女にはこれまでの被害者の罪を償わせなければならない!!私の娘の・・・君の父親だって!!」
「君こそ何を言っている?君の娘さんも僕の父さんも・・・それは前回の闇の書の主に罪がある。断じてそれは彼
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