A's編
事件の後に
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こそより密接に本体と関係しているリインフォースだけはどうしても本体が破壊されてしまえば一緒に運命を共にするしかないのだ。
「剛殿も、主の事をお願いします」
「もちろんだ」
「さて始めようか・・・・夜天の魔導書の本当の意味での終焉を・・・」
剛はリインフォースの前に立ち、鬼切を抜いた。
「待って!!」
「「「「「「「!?」」」」」」
しかし、そこにはやてがなのはたちに車いすを押されながらやってきた。
「あかん!!リインフォース、やめて!!破壊なんかせえんでいい!!私がちゃんと抑える!!大丈夫や、こんなんせえんでええ!!」
涙ながらに訴えるはやて。
しかし・・・・。
「主はやて、よいのですよ・・・・」
リインフォースは彼女の懇願を聞くことはなかった。
「いいことない!!いいことなんかなんもあらへん!!」
「ずいぶんと長い時を生きてきましたが、最後の最後で私は貴女に綺麗な名前と心を頂きました。ほんのわずかな時間でしたが、貴女と共に空を駆け、貴女の力になることができました。騎士たちも貴女のおそばに残すこともできました。もう心残りはありません」
「心残りとか、そんな・・・・」
「ですから、私は笑って逝けます」
「あかん!!私がきっと何とかする!!暴走なんかさせへんって約束したやんか!!」
「その約束はもう立派に守っていただきました」
「リインフォース!!」
「主の危険払い、主を守るのが魔導の器の勤め、貴女を守るためのもっとも優れたやり方を私に選ばせてください」
「そやけど・・・・ずっと悲しい思いしてきて・・やっと・・・やっと救われたんやないか!!」
「私の意志は、貴女の魔導と騎士たちの魂に残ります。私はいつも貴女のそばにいます」
「そんなんちゃう!!そんなんちゃうやろ!!」
「駄々っ子はご友人に嫌われますよ?聞き分けを・・・我が主」
「リインフォース!!」
はやては車いすを押してリインフォースに近づこうとしたが・・・。
「あっ!!」
車いすのタイヤが雪に埋もれていた段差に躓き、転んでしまう。
「「「「「はやて(ちゃん)!!」」」」」
皆が慌ててはやてに近づくも、その声は彼女には届いていなかった。
「なんでや・・・・これからやっと始まるのに・・・これからうんと幸せにしたげなあかんのに・・・」
はやての元にリインフォースが歩み寄る。
「大丈夫です・・・私はもう世界で一番幸福な魔導書ですから」
「・・・・リインフォース・・」
「それでは・・・・一つだけお願いがあります・・・」
「なんや・・・何でも言って」
「私は消えて小さく無力な欠片へと変わります。もしよろしければ私の名はその欠片ではなく、貴女がいずれ手にするであろう新たな魔導の
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