A's編
終わりの始まり
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
び。
同時に負荷のかかる脚から出血する。
(この一撃で決める!!)
四歩で地を蹴る意味を失った。
ユーノには力の差をはっきりと認識していたため、『ここで決めなければ次はいつ好機が来るか分からない』ことも十分承知していた。
故に出し惜しみのない、自身の身も顧みず出せる最高の一撃を叩き込む。
音速を超える攻撃。それも9歳の少年と同サイズの砲弾が飛んでくるのだ。
その威力は半端ではなく、管制ユニットの防御を最後の一枚を残して一瞬で砕き、いくつものビルを貫通しながら管制ユニットを吹き飛ばした。
「はあ、はあ、はあ、はあ・・・・・・・・・・」
血壊を解き、出血しながら倒れ込むユーノ。
「驚いたな・・・」
「!?」
「その年でこれほどまでに戦えるとは・・・」
無傷とはいかなかったが、それでも膨大な魔力により即座に回復してしまう。
(まずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずいまずい!!)
対して、ユーノは脚の負傷で動けない。
「・・・眠れ・・・」
「ディバイ―ンバスターーーーーーー!!」
「!?」
ユーノに近づく管制ユニットになのはが砲撃する。
「ユーノ!!」
そこにフェイトが駆けつけ、ユーノを連れて離れた。
「こんなもの・・・」
管制ユニットが腕を払い、砲撃を掻き消す。
「まずはお前・・・・!?」
後ろからの強烈な殺気に気付き振り向く。
そこに鬼切を振り、頸動脈を狙う剛の姿があった。
「くっ!!」
鬼切と腕が交差し、金属音が鳴り響く。
「大丈夫かい!?みんな!!」
「「「剛(さん)!!」」」
「後は私に任せなさい!!」
「・・・・・お前は危険だ・・・・・」
彼女には先ほどの剛の瞳に見覚えがあった。
「守宮剛・・・・その目は憲兵のものではない・・・・・・戦乱の世に多くいた『人斬り』の目だ・・・・」
かつてベルカの戦乱の時代に多くいた狂人と同じ瞳を持ちながらそれを理性で押さえつける人間。
彼女は経験上、こういう輩が最も危険だと熟知していた。
「お前を先に排除する・・・」
彼女は大型の雷の槍を発動して右腕に纏う。
「!?」
そして短距離転移で剛の後ろに転移して鬼切による反撃を左腕でいなし、一瞬の隙を見つけては蹴り上げることで剛を一瞬宙に浮かした。
「しまった!!」
そして、彼女の無慈悲な攻撃が彼の左腕を抉った。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ