A's編
闇の書の秘密
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にどこから僕の情報を聞きつけたのか、今の管理局の前身となった連中が僕に接触してきてね♪僕の知識を貸してほしいって頼まれたんだ♪でも僕は直接彼らに力を貸すのは信条に反したから彼らに無限書庫を作ってあげたんだよ♪」
「無限書庫を・・・・作った!?」
クロノが驚愕の声をあげる。
「そんな馬鹿な!!あれだけの規模の蔵書量を個人で揃えられるわけが・・・」
「いや。彼ならあり得る」
クロノの言葉を剛が遮る。
「彼のレアスキル『千面相』は『自己の在り方を自己認識の通りに固定する』能力。・・・・なるほど、無限書庫の正体はあなた自身だったという訳ですね?」
この能力は例えるならば、『自分は鳥だ』と認識していれば鳥の姿に変わり、『自分は若い』と認識していれば若き頃の姿になる。
この使い方はまだ序の口に過ぎず、彼は生き物だけでなく無機物や概念、空間そのものにも自身がそうであると認識しているならばその通りの姿に変わり、彼を示す人数すら0と1以外で表現することもできる。
彼が不老不死なのはこの能力で自らの死を認識していない為であり、その能力であらゆる時代のあらゆる場所に普遍的に存在し、その歴史を記録し続け、彼の姿の一つである無限書庫に本と言う形で蓄え続けてきたのである。
「その通り!!いやあ、せっかく僕の知識を誰でも利用できる形を取ったのにいざ作ってみても誰にも利用できずに100年以上放置されっぱなしだったからね♪初めてまともに利用してくれたのが嬉しくてユーノくんへのお礼としてもう一つ君たちが掴んでいない情報を提供しに来たんだよ♪」
心底嬉しそうな笑みを浮かべた傍観者は一人の少女の写真を見せながら話を続ける。
「彼女が今回の夜天の書の主である八神はやてだよ♪彼女はとても優しい娘でね、突如目覚めた守護騎士たちを何の疑いもなく家族として受け入れて何事もなく過ごしていたみたいなんだけど、それが仇になったみたい♪魔導書の強い浸食が彼女を蝕んでもうほとんど猶予が残っていないみたいだよ♪」
「そんな!!」
「だから彼女の守護騎士たちも最低限の護衛以外はみんな必死になって蒐集に走っているよ♪それが主の破滅につながることにも気づかずにね♪」
「どういうことだ?闇の書は完成したら主を食いつぶすだけなのに・・・・」
「多分改悪の影響で記憶の継承が不完全なんだと思うよ♪彼女たちはあの娘が闇の書の真の主として覚醒すれば浸食が収まるとでも思っているんじゃないかな?」
「・・・・・」
「この間闇の書のページを消費しちゃったこともあって今は死ぬ気で魔力を蒐集している♪特に高町なのはの様な桁違いの魔力を持った未蒐集者を血眼になって探しているみたい♪」
「彼女たちなら月村の屋敷に護衛と共にいるはずだ」
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