A's編
闇の書の秘密
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かける。
「対艦反応消滅砲『アルカンシェル』。被弾した対象を空間歪曲と反応消滅で着弾地点から半径百数十kmの空間ごと滅ぼす、文字道理最後の手段です」
その説明に会議室がざわつく。
「そんなもの!!わが国で使わせるつもりですか!!本部長殿!!」
「当然、否だ。今言った通り、これは最後の手段。自国にむけて核攻撃以上の暴挙だからな。だが、事はそれだけ深刻であることを肝に銘じてほしい」
「そんな!!」
あまりもの異常事態に騒然とする会議室。
「ふーん♪結構盛り上がっているね♪」
しかし、その喧騒も一人の少年の声で遮られてしまった。
大して大きな声でもないにも関わらず、会議室中に響き渡った声にその場にいた全員が注目する。
そこには大きな帽子を被った少年がいつに間にか立っていた。
通路の真ん中に立っているにも関わらず、誰も彼が声を発するまで気付けなかったのである。
「「「「「!?」」」」」
「だ、誰だ!?」
「子供・・・?」
「いや・・まさか・・・・」
「もしかしてあの方は・・・・・」
ざわめく会議室だがどうやら一部彼の正体に気付いた者もいるようである。
「久しぶりだね、剛ちゃん♪遊びに来ちゃった♪」
「今度はその恰好ですか・・・・随分可愛らしい姿になりましたね、傍観者」
「「「「「!!」」」」」
「嘘だろ・・・」
「傍観者ってあの・・・?」
「神域魔導師の一人・・・序列12位・・・・」
再びざわめきだす一同。
しかし、今回のざわめきには先ほどの様な不信感は一切なく、驚愕や畏敬の念が多大に込められていた。
「剛警部、そのお方は?」
事情を呑み込めないアースラ組を代表してクロノが聞いて来た。
「初めまして異世界の魔導師さん♪僕の名は・・・もう大昔すぎて忘れちゃったから傍観者って呼んで♪神域魔導師とも呼ばれてるんだ♪」
「は、はあ・・・」
自己紹介されてもピンとこないクロノ。
「まあ説明しよう・・・」
地球にも管理局と同じように魔導師ランクが存在する。
世界最大の魔法研究機関である魔法協会『円卓十三議会』がその審査を行っているのだが、管理局ほど細分化されていない。
例えば、管理局のランクはD〜A、AA、AAA、S、SS、SSSの9段階評価に加え、±補正が掛かって更に細かく分類される上に、ランクも陸戦、空戦、総合、結界魔導師など得意な系統や戦闘方法などでランクの種類が変わってくるが、地球のものはかなり大雑把で、基本はE〜Aの5段階評価と通常評価規定外のSランクが公式で定められている。
管理局のランクはあくまで『任務の達成指数の目安』であるため、必ずしも
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