A's編
闇の書の秘密
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認するための機能でしかなかったが、それを恐らく戦争などの目的の為に破壊目的にプログラムを改変したため、大して危険な力を持たなかった魔導書が危険な存在に変わってしまったらしい。
守護騎士プログラムも製作者の魔法を後世に残すための一環で記録されているだけで、本当に緊急時しか機能しないプログラムでしかなかったらしい。
改変、いやこの場合改悪と言った方がいいか・・・・その改悪の影響で、蒐集した魔法を兵器として使う機能や守護騎士プログラムの実戦的運用機能などが追加され、旅をする機能と自動修復機能が暴走しているのだと言う。
特に主に対する性質の変化が一番深刻であるらく、研究資料でしかなかった魔導書を兵器として運用するために蒐集した魔力を主に還元できるように中途半端に機能を追加したせいで、一定期間蒐集がないと主の魔力を蒐集してしまい、完成すれば主の魔力をすべて使い切って破壊活動を行うと言った最悪の代物になってしまったらしい。
そして主への浸食と破壊活動の根本的な原因となっているのは追加された不完全な自動防衛運用システム『ナハトヴァール』であり、本来ならば魔導書を運用するための融合管制システムが存在するのだが、魔導書が完成すれば一定時間でナハトヴァールの方が優先的になってしまい自力で止めることができなくなってしまうらしい。
「・・・・以上が今回の調査で判明したことです」
ユーノの説明が終わると会議室に沈黙が流れる。
「ある意味、闇の書の主こそが一番の被害者とも言えるな・・・」
「剛さん!!」
剛の言葉に、かつて闇の書の事件で父親を失ったクロノの事を知るエイミィが食って掛かる。
「そうだろ?選ばれれてしまえば最期、どんな選択をしようとも、待っているのは『死』と言う救いようのない運命のみなんだからな」
「・・・・・・・・」
その一言に一同は黙ってしまう。
自分勝手に力を得るためだけに多くの人を襲っていただけだと思われていた主だが、ここにきてただ生きたいと願って僅かな可能性に縋っているだけと言う可能性が出てきたためである。
実際、今回の事件は過去のものと大きく違い、死者は一人も出ていない。
今まで人格らしい人格を感じられなかった守護騎士の変化や、過去の事件と比べると『らしくない』配慮など、まさにその可能性を増大させている要因が多かったのである。
「停止や封印の方法は?」
剛の言葉にも私情を挟まずクロノはユーノに肝心の質問を投げかけた。
「残念ながらまだ・・・引き続き調査を進めていくつもりです」
「そうか・・・エイミィ、最終手段の方は?」
「艦長が手配してくれています。アースラはもうドック入りしてるんじゃないかな?」
「あの〜最終手段とは?」
零課の職員の一人が疑問を投げ
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