A's編
不穏な影
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使って結界を破壊しろ」
「そんな!!でもあれは・・」
「使用して減ったページはまた増やせばいい。幸いここには未蒐集の大魔力保持者が大勢いる。仲間がやられては遅かろう」
「!?」
その一言に決心がついた。
「みんな、今から結界破壊の砲撃を撃つから、結界が破壊されたら各自撤退を!!」
『『『おう!!』』』
そして、シャマルは闇の書を開く。
「闇の書よ。守護者シャマルが命じます。今こそ眼下の敵を撃ち砕く力を!!」
封杖の切先を空間固定の魔法で不可視の刃にして槍のように振るう禊の攻撃もクロノのようにいなされ蹴り飛ばされる。
「何者なんだ!?」
「今は待て」
クロノの言葉にも答えになってない言葉を返す青年。
「何だと!?」
「時が来れば、これが唯一の次善解だと知るだろう」
「何の話だ!?」
クロノたちのやり取りの間に砲撃の準備を済ませたシャマル。
「撃って、破壊の雷!!」
結界の上空から雷が降り注ぎ、結界を破壊した。
それと同時に非常に強大な閃光魔法を放ち、一同が怯んだすきに、ヴォルゲンリッターも仮面の青年も跡形もなく撤退してしまっていた。
一方、アリサ、すずか、龍一と言うと・・・。
「ちょっと!!龍一が遅いからもう終わっちゃったじゃない!!」
「アリサちゃん・・・・」
「いくらなんでも、初めて使う飛行魔法に女の子とはいえ、人間2人も乗っけてる僕にその言い方はないんじゃないの?」
「レディーに体重の事を聞くなんて失礼よ!?」
「んな理不尽な・・・・」
薙刀モードにした飛穿・三式にまたがった龍一とその前後にアリサとすずかを乗っけて海鳴市上空を彷徨っていた。
「はあ、はあ、はあ・・・・・何とか逃げてこれたわね・・・」
シャマルのその一言にようやく安堵する一同。
「誰だ!?」
しかし、ザフィーラのその一言に再び殺気を漲らせた。
「落ち着け」
そして物陰から先ほどシャマルを助けた仮面の男が現れた。
「貴方は!!」
「知ってるのか!?シャマル!?」
「さっき助けられたの」
警戒を解かずに青年を睨むヴィータ。
「何が目的で私たちを助けた?」
「闇の書の完成を望んでいる・・・・とだけ答えておこう」
「嘘つけ!!闇の書は主にしか使えない!!何のために完成を望んでいるんだ!?」
ヴィータは青年の言葉に食って掛かった。
「そう睨むな。お前たちの主、八神はやてについて話があって来た」
「「「「!?」」」」
彼女たちにとって最大の秘密をあっさりと看過した青年に殺気を向ける。
「安心しろ。私に八神はやての事を管理局に伝える意思はない」
「信用できるか!!」
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