A's編
不穏な影
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強化した障壁を貫くことは出来なかった。
「か、堅ぇぇ!!」
「お嬢ちゃん、どきな!!」
その声になのはが離れた途端、周囲に張り巡らされた糸が迫る。
「!?」
しかし、ヴィータはそれを間一髪で避けが、バリアジャケットのスカートの一部が切り裂かれた。
一方、シグナムの方にやってきたフェイトは剛に加勢しようとしていたが・・・・。
「大丈夫ですか・・・剛・・・・・さん?」
いつもの剛とはまるで違う雰囲気に飲み込まれ、声が出せなくなってしまう。
いつもの優しい剛ではなく、まるで危険な剃刀の様な鋭い気配を醸し出してた。
「あの時の黒衣の魔導師か。お前の武術にも興味があるが、悪いがこの立ち合いを邪魔するならば命の保証は出来ぬぞ?」
そうして、シグナムは再び剛と刃を交える。
シグナムの突きを顔面すれすれで躱し、浅く切り裂けながらシグナムに迫る剛は構えていた両手をレヴァンティンごと上に押し上げ、強力な肘打ちを放つ。
「ぐふっ!!」
そのまま、足を払われ地面に叩き付けられる。
剛の足がシグナムの腹部に踏む着けられようとする間際、シグナムは剛の軸足を放って回避する。
「・・・・・・」
目の前で繰り広げられる高度な近接戦闘にフェイトはどのように加勢していいのか分からずに困惑していた。
結界に突入したクロノは禊と共にヴォルゲンリッター最後の一人、シャマルを探していた。
「見つけた!!」
禊がシャマルを発見し、クロノと共に向かう。
「そこまでだ!!捜索指定ロストロギアの不正所持と使用の容疑であなたを逮捕します!!」
シャマルにデバイスを突きつけるクロノ。
「くっ!!」
「あきらめろ!!この結界を最初に張ったのは貴女だろう?結界の制御を完全に奪われると言うことは術者としての技量が負けていることを意味する。貴方の抵抗は無意味だ!!」
結界魔導師同士の対決は陣取り合戦の様なものである。
魔法理論の大前提として『同一空間においては複数の結界による空間に対する支配が出来ない』と言う大前提があるためである。
故に先に展開していた結界による支配が優先されのだが、それを覆して後から展開した結界に支配権を奪われる、もしくは結界の支配権を乗っ取られると言うことは結界魔導師としては完全な敗北に他ならないのだ。
「抵抗しなければ弁護の機会が貴女にはある。同意するならば武装の解除を・・・」
クロノの言葉は最後まで続かなかった。
なぜなら・・・。
「はあ!!」
「「「!?」」」
突如現れた青い髪に仮面をつけた青年がクロノを蹴り飛ばしたからである。
「あなたは・・・?」
「使え」
「え?」
「闇の書を
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