A's編
不穏な影
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が剛に襲い掛かる。
「っふ!!」
それを、懐から取り出した鬼切の居合で迎撃する。
更に、剛は天眼を発動しようとしたが・・・・。
「・・・・がああっ!?・・・・・・・」
頭に走る酷い頭痛に蹲りそうになるのを堪えた。
ここで、剛自身も知らないことであったが、彼のレアスキルである天眼とは『認識する能力』であり『読み取る能力』ではない。
言葉にしただけでは違いが分かりづらいかもしれないが、要するに、某死の手帳の死神の眼のように相手の魔法を見るとその能力の詳細が視界内に表示されるのではなく、直接頭の中に叩き込まれると言った感じである。
この方法だと読み上げるよりもずっと早く情報を会得できるというメリットがあるが、ヴォルゲンリッター相手にはそれがマイナス方面に働いたのだ。
守護騎士プログラムは存在そのものが一種の魔法であり、構成する肉体はもちろん、その人格や記憶、心などと言ったものを構成するために非常に複雑な術式を大量に含んでいる。
そんな情報量を一気に頭の中に叩き込むと言うことは、家庭用のパソコンに大学の研究用のスーパーコンピューターの情報を叩きこむことと同義である。
彼を襲っている頭痛もあまりに多くの情報を叩き込まれたために脳が悲鳴を上げているのだ。
咄嗟に天眼を解除したから大丈夫であったが、あと少し天眼を発動していたら最悪廃人になっていてもおかしくはなかっただろう。
(くそ!!・・・・まずい!!)
突然の頭痛による脳へのダメージで一気に体の動きが鈍くなってしまったが、それでもシグナムの攻撃を何とかさばいていく剛。
「どうした!?急に動きが鈍くなったぞ!?」
その隙を逃さず果敢に攻めてくるシグナム。
剛の戦術を知ってか知らずか、シュランゲンフォルムは剛の苦手な形態であった。
剛が主に使う武装は短刀の形状である以上、攻撃範囲が狭い上に、剛はわざと隙を見せて相手に仕掛けさせ、相手の腕や武器を破壊するか関節技で動きを封じる戦術をもっとも得意としており、シグナムのシュランゲンに攻めあぐねていた。
右手の鬼切で攻撃を捌きながら左手で飛穿を放つも、頭痛の影響で狙いが定まらない。
ズシャッ!!
一瞬の隙をついて剛の頬をレヴァンティンの刃が切り裂く。
「・・・・・・・・」
剛はその頬に触れ、指にすくった血を舐めた。
「!!??」
その表情(某麻婆神父の愉悦の表情を3倍濃くした物)を見たシグナムは何故か背筋に悪寒が走り、本能的に『彼は危険だ』と感じたその時。
轟音とともに、桃色と金色の二つの光が結界を突き破って侵入してきた。
少し時間を遡り、なのはとフェイトとクロノは結界の前にまで辿り着いていた。
「レ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ