A's編
調査開始
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使用し、放課後は全員月村の屋敷にお泊りしている。
「にゃぁぁぁ〜〜。退屈なの」
「なのはちゃんたち大変だね」
「私も最初は魔法が使えなくてなのはが羨ましかったけど、こうしてみると今は使えなくて良かったって思ったわ」
「すずかちゃん、アリサちゃん、他人事だと思って〜」
常に友達と一緒であるため、寂しくはないのだが、こう何日も軟禁状態が続けば辟易するのも当然である。
そこに・・・。
「大変そうだね〜。なのはちゃん」
「「「那美さん!?」」」
月村家にやってきたのは八束神社で巫女のアルバイトをしている美由紀の友人、神咲那美であった。
「どうしたのですか?」
「なのはちゃんが退屈してると思って、この仔を連れて来たんだよ」
「く〜〜ん。なのは・・・」
「「「クーちゃん!!」」」
那美の後ろから頭かに狐耳を生やし、金髪に巫女服のなのはたちと同じくらいの年の少女が出てきた。
少女の名は久遠と言い、さくらの様な人狼の血を引くのではない、れっきとした妖狐である。
そう・・・かつてPT事件の際に八束神社で子犬を取り込んで暴走したジュエルシードを封印した際に知り合った子狐である。
あの事件以降、お互いに魔法や妖怪について秘密のままに友達になっていたのだが、夏休み中に久遠に掛けられていた封印が解けてしまったのである。
元々、久遠は昔恋人であった少年が流行り病の人柱として殺された際に憎しみのあまり暴虐を働いた悪鬼羅刹であったのだが、封印され力の大部分を封じ込められていたのだ。
かつて10年前にも封印が解けたことがあり、その時は那美の両親の犠牲と彼女の姉の神咲薫の尽力によりどうにか封印されたのだが、その封印が緩み解けてしまったのだ。
現在の神咲一灯流は当時ほどの力はなく再封印は不可能であった。
そのため、封印が完全に解ける前に久遠を殺そうとする薫となのはたちの間にひと悶着あったのだがここでは割愛しよう。
結果だけ言うならば、駆けつけて来た剛や那美たちが久遠を抑え込んでいる隙になのはが久遠を封印することでどうにか事態は納まったのである。
そして、久遠の正体と魔法についてお互いに知った彼女たちは、今もこうして友達を続けているわけである。余談ではあるが、その時ユーノと龍一は遺跡旅行で日本にすらいなかった。
「にゃははは・・・クーちゃん。来てくれて嬉しいの」
「久遠もなのはたちに会えて嬉しい・・・」
なのはたちが久遠とじゃれていると・・・。
「久遠か・・・久しぶりだな」
「剛?」
剛が久遠の元にやってきた。
なのはたちの護衛役の禊と司法取引で捜査協力しながら娘に会いに来たプレシア、そしてさくらも一緒に来ていた。
久遠は剛に向かって一目散に駆け
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