A's編
調査開始
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るが、実質は『戦闘しか出来ない無能者』の集まりである。
魔法戦闘は通常の部隊と違い、適正から戦闘方法が様々に分岐される。
そうなると、中には一人で戦場を蹂躙できる大規模な破壊などと言った部隊に組み込んで運用できないような魔導師も少数ではあるが存在するのである。
しかし、機動隊では統一された装備で組織だった運用をされることが望ましく、マンガなどに出てくるような、言わば『ヒーロー』を必要としないのである。
黒狼連隊は元々、『組織に必要のない、しかし一般人として市井に放置しておくにはあまりにも危険な力を持つ人材』を飼い殺しにするために作られた組織であり、所属する人間にも当然何らかの欠点があるから所属しているのである。
また『混ぜるな危険』と言うキャッチフレーズが似合うほど協調性のない人材ばかりなので、当然単独での任務が多く、しかもその任務も部隊の設立の理由から、上層部が任務中の殉職を意図して危険度の高い任務を割り当てているのにも関わらず、戦闘・生存能力が桁違いに高いためことごとく成功してしまい、それがエリート部隊と誤認されている所以である。
そんな部隊を、しかも二部隊最初から投入するのはまさに狂気の沙汰である。
だが、裏を返せば『海鳴の被害を度外視してでも解決しなければならない』と言うことであり、過去の闇の書事件の被害を考えての結論である。
『決定事項だ。彼らは3日以内には全員現場入りすると思うので後はよろしく』
「ちょ、ちょっと待ってください!!おい・・・『ブツン!!』」
『ツー。ツー。ツー』
反論の隙も与えず切られる電話。
「ふっざけんなーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
剛にしては珍しく叫んでいた。
翌日、日本三大組合の封杖院、陰陽堂、占星巫術団のメンバーが到着した。
「明美さんはお久しぶりですね。残りの二人は初めまして。時空管理局アースラ艦長のリンディ・ハラオウンです」
挨拶を済ませたリンディはメンバーに対し異世界の存在や今回の事件について説明していく。
占星巫術団からは以前の面識もあって明美が医療スタッフとして参加し、封杖院からは次期当主の守宮禊と秘書の結城弥生が結界班に、陰陽道からは次期当主の土御門有吉が戦闘員として参戦している。
「初めましてリンディさん!!兄様もお久しぶりです!!」
「禊・・・・・兄に会えてうれしいのは分かったから、少し落ち着いて・・・」
ウルフカットの小柄な女性が元気に挨拶するのを、少し眠そうな瞳の女性がたしなめた。
「・・・・・・やれやれ、異世界の魔導師と聞いて期待してみれば、ガキみてえな奴と弱ッちそうなその他大勢・・・しかも、捜査本部長はこの無能ときたか・・・」
クロノや剛に対
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