A's編
捜査会議
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と地球以外の次元世界への捜査と言うことで、今回、超法規的に管理局と警察の合同捜査と言う形になりました。貴方がたにとって私たちはよそ者かもしれませんが、事件を一刻も早く解決したい志は同じはずだと信じています。どうかよろしくお願いします」
そう言って頭を下げるリンディ。
「ちなみに今回は合同捜査と言うことで、次元世界での捜査のノウハウを知っているクロノ執務官に超法規的に陣頭指揮をとって捜査を進めていきたいと思います」
「陣頭指揮をとらせてもらうことになったクロノ・ハラオウン執務官です。今回の事件で彼女らが使用する魔法形態は僕たちが普段使用しているミッド式とは全く別体系のベルカ式と呼ばれるもので対人戦に特化した体系です。さらに彼らは一時的に魔力を増幅させるカートリッジシステムと呼ばれる危険で物騒なシステムを使用しているため戦闘になった際には非常に危険な相手になると予想されます。万が一彼女らを発見しても不用意な接触は避けてください」
小林に紹介され、あいさつ程度の自己紹介を済ませるクロノ。
子供が現場にいることに不満げな顔をするものも多かったが超法規的処置と言うことに渋々納得した。
「では今回の捜査本部長である守宮剛警部からも一言お願いします」
そう言って剛にマイクが渡される。
剛はゆっくりと息を吸い込み話し始めた。
「諸君、私は子供が好きだ。
諸君、私は子供が好きだ。
諸君、私は子供が大好きだ。
少年が好きだ。
少女が好きだ。
優等生が好きだ。
平凡な子が好きだ
落ちこぼれが好きだ。
引っ込み思案が好きだ。
やんちゃ坊主が好きだ。
甘えん坊が好きだ。
反抗期な子が好きだ。
教室で 公園で
都会で 田舎で
自宅で 平原で
砂浜で 山岳で
海上で 空中で
この地上に存在するありとあらゆる少年少女が大好きだ。
満面の笑みを浮かべた少年たちが泥だらけで遊んでいるのが好きだ。
少女たちがおままごとをして遊んでいるさまなど心が踊る。
時間も気にせずに遊んでいる子供たちが好きだ。
遊び疲れ、健やかに眠る寝顔に胸がすくむような気持だった。
自分の限界を知らずに挑戦を繰り返すのが好きだ。
今までの努力の成果が実ったときに浮かべる笑顔に感動すら覚える。
挫折を経験し泣き叫ぶさまはもうたまらない。
敗北を乗り越え、より高みへと成長し、私の元から離れていくさまも最高だ。
この間まで私の庇護にあった子供たちが成長して独り立ちし、私の屍を超えていくさまなど絶頂すら覚える。
子供たちに反抗されるのが好きだ。
あの子たちの為と思う行動が理解されずに邪険に扱われるのはとてもとても悲しいものだ。
糞親父と罵倒されるのが好きだ。
守る存在であるはずの子供
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