第二章 彼と彼女の事情
第十三話 恨みと破壊と大革命 上
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が僕に対して因縁を付けてきたという設定で(もしかしたら本気なのかもしれない)僕たちはDクラスの昼休み明けからの授業を担当する教師である遠藤先生に監督を頼んだ。
本当は世界史が良かったんだけど、最近妃宮さんに世界史をワンツーマンで見て貰っていたんだけど、その時一緒に英語も教えてくれたおかげで、英語もテストの結果がなんと今までの1,4倍になった。
このことがクラスの奴らに知られたらたぶん僕は二度と日の光を浴びることが無いよう、どこか山奥の土の中に埋められるに違いない。
『英語 Dクラス 平賀 179点 Fクラス 吉井明久 112点』
「吉井、覚悟!」
まっすぐに突撃してくる平賀君の召喚獣を横にかわして追撃を掛ける。
「取った!」
「まだだぁ!!」
執念で深手を何とか免れた平賀君の召喚獣は、そのまま僕に飛びかかってくる。
「てぇい!」
「ぐっ」
腹部をおもいっきり殴られたみたいに感じる、ってことは袈裟切りにされたって事か!
でもあまり勢いがなかったのか、フィールドバックされた痛みは思っていたほどの痛みはなく、また更新された点数を見てもそれは頷ける。
『英語 Dクラス 平賀 120点 Fクラス 吉井明久 82点』
「くそ、浅かったか」
壁を背にこちらに身構える平賀君の召喚獣。
「平賀君、次で終わりだ!」
そういって全力を乗せた一撃を平賀君の後ろの壁にぶつける。
ミシッ
「下手くそか!今度はこっちから行くぞ!」
ナイスフォローありがとう。
遠藤先生がひびの入った壁に対して何かコメントする前に、ただの事故で故意的でないと見せつける。
本当はおもいっきり意図的にやってるけど、ね。
「何をぼぉっとしてるんだよ、俺との戦いは楽勝か!」
「うわっ!」
木刀で平賀君からの攻撃をある程度食い止める、それでもダメージの幾らかは僕の召喚獣の体力を確実に削ってくる。
鍔迫り合いに負け吹き飛ばされる僕の召喚獣は、先ほどひびの入った箇所に寸分違わず当たる。
そして僕の背中にも勿論その分だけの衝撃が戻ってくる。
「くぅはぁあ!」
気力で立ち上がらせ、走り寄ってくる平賀君の召喚獣からひとまず距離を置き、再び壁を背にして立ってくれる。
「こんにゃろお!!」
乾坤一擲の攻撃を平賀君は横に飛びすさってかわす。
そして……
遂に僕らは最初の堅い壁を、文字通りぶち抜いたのであった。
____13:23 Bクラス____
「ようこそ、僕たちのBクラスにはどう行ったご用件かな。」
壁を破壊したその先には、にやにやと笑っているゲス野郎がご丁寧にも僕らを待ち受けていた。
まさかの奇襲失敗という結果に驚きを隠せない。
淡々と僕たちに召喚獣の矛先を向けてくるBクラスの近衛部隊。
「お前を討ち取りさえしたら僕らの勝ちだ、いい
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