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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十三話 恨みと破壊と大革命 上
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、何らかの合図がきたらしい。
急いで機械の操作をいじり出す土屋を、一体これから何が起きるのかとわくわくと気楽気に眺めている大島。
「…………MFへ、行動を開始せよ、オーバー。」
その言葉を言い終えた後、機械の表面に設置されているダイヤルを何度か回す土屋。
「………S1(分隊1)へMFは行動開始、S2(分隊2)は変更作戦を開始せよ。俺は本隊へのCS(Combat Support:戦闘支援)のため、これ以降の情報支援は不可能、オーバー」
交信終了を告げた土屋はしばらくはイアホンを付けたままであった。
そしておそらく応答を聞き終えたのだろう、イアホンを取り外し師匠の方に向きなおる。
「………師匠。事情が変わった、新校舎側から旧校舎に再侵入して、渡り廊下の科目を変更する。」
「やれやれ、ここからまた飛ぶのか?」
「………時間がない。」
決意をしてしまった土屋のことだ、どうせ俺が止めても一人で行ってしまうのだろう。
「まぁ良い、付き合おうか。」
既にこちらに背を向けて準備を始めた土屋の肩を叩く大島の表情は、年甲斐もなく頬が緩みきっていたのだった。
この男、面白いものには掛け値無し、なのだ。

___13:17 Dクラス_____
『………・MFへ、行動を開始せよ』
僕らMFはDクラスに昼休みの最中から順次移動していた。
そして、ついにGOサインが情報部から発せられた。
「MFの皆さんには本作戦を終わらせる決定的な部隊です。良いですね、どのようなことが起こっても諦めないでください。」
妃宮さんに言われた意味がようやく分かったような気がする。
「君たちは一体どういうつもりなんだろうね?」
Dの代表である平賀君に聞かれて僕は何と答えて良いものか分からなかった。
「……下手をしたら停学処分なこと、だな」
「それは、それは……」
代わりに答えてくれた須川君の言葉に 絶句している彼を放置して僕はMFのみんなの方に向きなおる、妃宮さんに言われた『決定的な部隊』というのがどういうことを示すのか、バカな僕らでも分かる。
BクラスとDクラスの間の壁を僕の召喚獣で破壊し、そこからBクラス内に侵入。
Bの代表である根本を奇襲攻撃で撃破してさらに、本隊とCクラスの小山さんを挟撃して討ち取る。
それが僕らの行動予定であり、最後まで任務を完遂するためには今から一番危険なBクラス奇襲作戦をしないといけない。
「みんな、行くよ!」
「「了解(ラジャー)!!」」
____13:18 ____
「承認します!」
遠藤先生の承認の下、僕と平賀君は模擬戦を始めた。
「平賀君、僕に対してだなんてお礼参りのつもり?」
「違う、俺の責任じゃねぇって事にしたいんだよ!」
作戦の第一段階として、僕はこの壁をぶち抜かないといけない。
そして、平賀君
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