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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第二章 彼と彼女の事情
第十三話 恨みと破壊と大革命 上
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「「「了解しました妃宮様!!」」」
やめて…その様づけっていうのはやめようよ……
「すごい人気ね、千早って。」
彼女にしたくない女子ランキング3位という上位ランカーである島田さんにそんなふうに茶化される。
「ごめんってば、だからそんな怖い目でウチのことを見ないでよ。」
分かっていただけたらそれでいいのですよ。

僕は部隊を二部隊に分けて、一つは渡り廊下への援軍(仮称S1)とBクラスへ攻め入るための部隊(仮称S2)に分けた。
僕はこのとき、きちんと自分のつかんでいる情報の重要さを知っておくべきだったのだ。
窮鼠の反撃を僕は甘く見すぎていたのだ。
___13:10 渡り廊下、α隊______
「いいな渡り廊下から先に、敵を一人も入れるな!」
戦況は…さすがにきついよな……
ざっと見ただけで人数は二倍、得点も恐らく二倍、戦力差は四倍以上だろうと推定できる。
相手が侵攻を開始したときには俺はまだ屋上にいた。
参謀から階段側から侵攻してくる部隊と交渉を始めたという報告を受け、俺の囮としての任務は終わった。
「Fクラスの坂本よ!あいつを討てば私たちの勝ちよ!」
後は可能な限り時間を稼ぐ、参謀から合図が来れば攻勢も弱まるのだろうが……
「坂本、布施先生側がもうすぐ喰い破られそうだ、どうするべきだ!」
「俺が穴を埋める、おまえらは梅津先生側の補強だ!」
「イエッサー!!」
元から無謀な戦いだとは分かっている、たった17人で30人以上を相手取っているのだから。
「くそ、翔子とやり合うまでは伏せときたかった…が!」
ここ最近勉強を猛烈に再開したおかげで、俺の点数が数日前と文字通り桁違いになっているのがここで露天してしまうのだが……こうなってしまったからには仕方がない。
だが、だからと言って「はいそうですか」で済ませれるかコンニャロウ!!
召喚(サモン)!」
『化学  Fクラス  坂本雄二  281点』
「おまえ等の好きにはさせるか!」
『化学  Bクラス  玉造夏帆  78点』
「Fクラスの坂本が何だってAクラス相当の得点を持っているのよ!?」
布施の展開させているフィールド側の部隊長と思われる奴に先制攻撃を仕掛けたのだが、戦死判定は出せなかったか…
「玉造!落ち着きなさい、こっちには人数があるのよ!冷静に対処しなさい!」
相手の後ろからやっかいな指示が飛んでくる、ついこの間Fで演説をしてくれた女かと思うと腹が立つが……参謀の言うことが本当だとしたら仕方がないだろう。それも直ぐに是非が出るだろうが。
「坂本、覚悟するのよ!」
「言われてどこの誰がするんだ!」
鉄のバトンが俺の召喚獣の目の前で振り切られる、後ろに飛び下がらせて嫌な予感がして即座に右に移動させた。
「クソっ、読まれていたか」
ブーメランが投
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