入学編U
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!だ、大丈夫・・・・です//」
「そういえば、君達の名前聞いてなかったね、何て言うの?」
「あ、私は柴田 美月です。よろしくお願いします」
美月は恭夜に対し軽く頭を下げる。
「ああ、よろしくね」
「あたしは千葉 エリカよろしくね・・・・えーと、司波じゃ紛らわしいから、恭夜くんでいい?」
「・・・・ち、千葉・・・・・・・だと?」
恭夜は目を見開き、歯を噛みしめて汗を流しながら言う。
「そ、それって・・・・あの百家本流の千葉・・・・・・・・なのか?」
「うん、そうだけど・・・・どうかしたの?」
「そうか、やっぱりそうなのか・・・・」
恭夜は髪を乱暴に掴み、汗を大量にかく。
膝を床につき、段々、呼吸も乱れて過呼吸になっていた。
「恭夜くん!?大丈夫!?」
「恭夜さん!?」
「恭夜!どうした!?」
恭夜は乱れた呼吸が少しずつ戻り、完全に戻ると立ち上がる。
恭夜は真剣な顔になり、エリカに向かい合う。
「恭夜くん、大丈夫?急にどうしたの?」
「いや、何でも無い・・・・少し体調が優れないだけだ。今日はもう、家に帰るよ」
「そっか、分かった」
恭夜は達也達に背を向ける。
「エリカ、君に言わなければならない事がある」
「え?ど、どうしたの?急に」
「すまなかった」
「え?」
「それだけだ、また明日な」
恭夜はそれだけを言うと歩き出した。
「!! 恭夜!まさか、まだあの事を!!」
「うるさい!!お前は黙っていろ!!次、俺の前でその事を口出しすれば・・・・殺すぞ!!」
達也は恭夜に手を伸ばそうとしたが、恭夜の激しい言葉と振り返った時に見えた瞳によってその手を止められた。
その瞳には色々な感情が詰まっていたことを誰も知らない。
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