暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×ダオス
幼少期編1
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でゆっくりとお話できるね。パパの事は気にしなくていいよ。だって私のパパだもん。簡単に死にはしないよ。」
「あ、ああ。そうだな・・・」

イリナが気にするなと言うので、治療はしない事にした。済まない、イリナの父親よ。あなたの娘が言うから仕方ないのだ。私としては平和に過ごしたいのだ。だから済まない。イリナの父親よ・・・
イリナの父親はイリナの母親によって、トラックの荷台に置かれた。物扱いか。本当に生きているのか不安が有るぞ。私はイリナにプレゼントを用意していた。別に、イリナにサプライズしないとボコメキョにするよと言われたからでは無いぞ。本当だ・・・

「イリナ。引っ越し記念のプレゼントだ。」
「あっ!綺麗なハンカチ。ありがとう一誠君。」

良かった。何とか、イリナの好みに合った様だな。

「でも、ハンカチもいいけど。私としては竹刀とか木刀とか武器にできる物が良かったな。だって、そうだったら一誠君から貰った武器で引っ越し先の子達と遊ぶ時に楽しめそうだもん!」

イリナの引っ越し先が何処の国かは知らんが、引っ越し先のイリナの友人となる者達に同情しよう。死者が出た場合は、私が責任を持って墓参りしに行く事にしよう。私が平和になる代償に、引っ越し先の平和が消える事に罪悪感を感じるな。済まない、イリナの引っ越し先の住人達よ・・・

「それじゃ、一誠君。今までありがとう。さよならは言わないよ。また会って、結婚しようね!」
「えっ?待てイリナ。付き合うって約束じゃ・・・」
「結婚しようね。」
「彼女にすると言う約束だったぞ。」
「結婚するよね?」
「約束の内容が違っていないか・・・」
「結婚したくないの?一誠君。」
「します。させていただこう・・・」
「うん。素直でよろしい。」

イリナ。これを恐喝と言うのだぞ。口答えをする度に、イリナから凶悪なオーラが流れたからな。5回目に結婚の承諾をしていなかったら、私はどうなっていたのだろうか。考えるだけで鳥肌が出るぞ・・・

「じゃあ、一誠君。引っ越し先にいても一誠君の事は忘れないからね。だから、浮気したら許さないから!」

行ったか。これで平和になるな。引っ越し先の平和が無くなる事を代償に・・・
だが、あの様子だと十年以上経った後に、本当に戻って来そうだな。私はイリナが引っ越し先で新たに好きな人ができて、私との約束を忘れてくれる事を祈る。

『よぉ。相棒!やっと、災害とも言える存在が去ったな・・・』
『ああ。引っ越し先の平和が無くなる事が代償だがな・・・』
『これで俺も平和になるぜ。』
『何故だ?お前にはイリナと会ったりはしていないだろう。』
『だって、相棒がイリナに酷い目に会う度に、俺に八つ当たりするからな。俺としてもイリナが引っ越した事で平和になったんだよ。』
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