神刀ー神威ー
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転移結晶を取り出し、洞窟から脱出する。その後、クエストの品を届け、NPCからクエスト報酬を貰う事に成功する。リンダースにあるリズの店へと帰還した事には既に陽が落ち、夕暮れ時となっていた。
「さぁて、作るわよ!!」
リズは炉などを取り替え準備すると、インゴット片手に張り切って工房の奥へと行ってしまう。二人はそれを見おくりつつ近場の椅子に腰をかける。
カーン、カーンと規則正しいリズムが店の奥から聞こえ、それが約数十分経ったころにようやく止む。打ち終わったらしいので工房へと入って見ると、額の汗を拭っているの傍らに、大太刀が置かれていた。リズは二人の姿を見を認識すると、ドヤ顏を浮かべる。
「きたわね。できたわよ、あんたの刀が。そして、私が打ってきた中で最高傑作……。」
感無量ですという風な笑みを浮かべるリズを横目にユーリは大太刀を手に取るとニ、三回素振りをすると、刀をまじまじと見つめる。
全体的に装飾は少なめだが一目見てその性能の良さがわかる刀。そして、何より目を引くのがその刀身。一切の陰りなく、外の光を受けて銀白に輝いている。
「名前は《神刀ー神威ー》。聞いたことない名前だから、確実にワンオフ品ね。しかも武器に神様系統の名前が付くなんて相当よ」
「神威……神の力を宿す刀ってことか?」
「へえー、そんな意味なんだ。なんか凄いね」
「今使ってる紅椿よりもステータスは高いぞ。あ、そういえば刀の代金は?」
ゆーりがそう言うとリズは首を横に振る。
「いや、さすがに誰もクリアしてないクエストをクリアしてもらってしかも素材のインゴットまでもらっていたら代金なんて貰えないわよ。けど……」
リズはユーリに少し疑うような視線を向けると、
「一つ質問に答えくれないかしら?どうして新しい刀がいるの?今使ってる紅椿でも十分だと思うけど……。」
リズの言葉に反応し、ピクリとユーリの狼耳が動く。
やっぱ、スキルの事ばれてたか……。まぁ、どうせ隠せどうせないから言うか
何かを諦めたように溜息をつくと腰に吊るしてある鞘から紅椿を抜き放つ。だが、刀身は酷く損傷し、紅く妖艶な輝きは失われていた。
「なっ…………なんで……」
リズはそんな刀の状態を見て、絶句する。
「どうして、こうなってるのよ??普通、こうはならないわよ!」
「まぁ、とりあえず説明より、見せた方が早いだろ。とその前に鞘を見繕ってくれる?」
「わ、わかったわ…………。けど、ちゃんと説明しなさいよね!」
リズは急いでストレージを確認し、鞘を一振り取り出す。漆塗りの漆黒の鞘に金の装飾がされており、神威とマッチしている。そして、刀を腰に吊るし店の表へと出る。
「外に出てどうするのよ」
「まぁ、見ればわ
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