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ソードアート・オンライン 神速の人狼
神刀ー神威ー
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ャァァァァァァ!!』

翼竜は怒り、叫びをあげると息を大きく吸い込み、口から火炎球を吐き出す。それを察知した三人は火炎球の軌道から反れる事によって回避する。

「うわー、火炎球とか……。見た目とか、攻撃方法からしてリオ○ウスだな。」

「この調子じゃ、サマーソルトとかやってきそうだね〜」

「なんの話よいったい……。」

戦闘中のはずなのにのほほんと会話しだす二人を見て、思わず呟いてしまう。ジクザグに移動しながら火炎球を躱しつつ接近し攻撃を再開していく。

大抵のボスモンスターはHPバーが一本減る事に行動パターンが変わったり、攻撃方法が増えたりする。そして、この翼竜も例に漏れない。

一歩後ろに下がるモーションの後、翼を使い推進力を得ると宙返り。そして、その際の遠心力によって勢いよく尻尾が振られシィへと襲う。間一髪のところで大鎌を盾のようにしてカバーが間に合うが完全に防ぎれていなかったため相応のダメージを喰らってしまう。

「うわっ、本当にやってきたよ。ユーリ、回復するから少しお願い!」

「ん、リョーカイ」

シィが後方へと下がったのと同時に翼竜に攻撃を加えヘイト値を稼ぎタゲを自身へと向ける。翼竜は正面で武器を構えるユーリめがけ火炎球を浴びせようと息を吸い込む。そして、いざ吐き出そうとする瞬間、ユーリは一瞬で肉迫すると浮雲を発動させ、顎を下からカチ上げて強制的に口を閉じさせる。放出されるはずだったエネルギーは行き場を失い、翼竜の体内で弾ける。自爆させられた翼竜は口から煙を吐き出し、一時的にスタン状態に陥る。それを好機とみた三人は痛烈な攻撃を仕掛けていき、早くも二本目のHPバーが消える。

『グガァァァァァァ!!』

ついに残りHPが一本分となり、怒り狂った翼竜は三人から距離を取り大量に周りの空気を吸い込む。

「アレはまずいよ!」

何が来るかいち早く察したシィは二人に呼びかける。

恐らく、火炎ブレスによる全体攻撃。私やユーリはレベル的にあの攻撃を食らったとしても残りHPは安全圏だろう。だが、私たちよりもレベルが20以上低いリズは別だ。確実に危険に陥る。どうにかしなければと思考を巡らせるが攻撃を放つ前に落とすしか思い浮かばない。だが、今からでは距離が遠く間に合わない。それに相手は攻撃が届くか届かないくらいの位置でホバリングしているため上手くディレイさせれるか不安である。

ユーリは刀を納刀すると、半歩後ろに身体を反らし左手を鞘へ、柄に右手をかけ、腰だめに構え、


なぎ払った

剛ッッッッッ!!

「「なぁ??」」

思わず声をあげる二人。

神速の速度で薙ぎ払われた刀は紅い軌跡を残しつつ、強烈な突風を巻き起こす。それは真っ直ぐに壁のように迫ってくる炎にぶつかると霧散さ
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