バレットドライヴ
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はマップで鉄橋からやや北西に位置する《都市廃墟》を見る。
「まずは《都市廃墟》を目指す、死銃もおそらくそこに向かってる」
「根拠は?」
「・・・勘だ」
「ハァ・・・?」
シオンの言葉に対してシノンは絶句の一言だった。
「ほら、立ち止まってないで行くぞ。これ被害はあまり増やしたくはない」
シオンはそう言って歩き出すも2、3歩歩いた程度で立ち止まった。
「・・・シオン?」
キリトが呼び掛けた瞬間、シオンはコルトガバメントを引き抜き振り向き様に先程キリトたちがいた崖に向かって発砲した。
「なッ!?」
「そこにいるのは分かってる、いい加減出てこい」
次の瞬間、四方から弾道予測線が飛んできた。その数、約20発。
「ッ、キリト!!」
「ああッ!!」
キリトは光剣、シオンはM945とコルトガバメントで応戦する。辺りがスローに見えてくる、その弾丸一発、一発がどこに着弾するのかを三次元的思考で把握、そして───
『俺はシノンやアリアのような遠距離の精密射撃は出来ない、なら俺は・・・』
「近距離で乱れ撃つ!!」
シオンは右に回避して飛んできた二発を避け、次に前方にいたプレイヤーをヘッドショットで仕留める。
『まずは一人!』
続いて右前方にいるプレイヤーに接近、相手は撃ってくるが照準が定まらず外れていく。シオンは足払いをしてバランスを崩させ、再びヘッドショット。【DEAD】の文字が出現する。
『二人目!』
周囲には確認できる限り、あと3人いる。シオンは後退するとキリトとシオンに言った。
「キリト、シノン!合図と同時に伏せろ!」
「「わかった!!」」
「よし・・・」
シオンはマガジンを多連弾式に入れ換えると身体を捻った。
「今だ!!」
キリトとシノンが伏せた次の瞬間、シオンは乱射しながら身体を高速回転を始めた。
「乱れ撃つぜぇえええッ!!」
弾は周囲のプレイヤーに被弾。一人は倒れ、二人はレッドゾーンまでHPを削った。
「クッ!こんのぉおおお!!」
一人はシオンにアサルトライフルを向けて乱射を試みるが、それは叶わなかった。
シオンに気を取られていた隙にキリトが接近、光剣で斬りつけ、残りのHPが吹き飛ばした。更にもう一人はシノンの狙撃によって倒された。
周囲に敵がいないことを確認すると、銃をホルスターに収めた。
「やはり待ち伏せがあったか」
「それにこの数、たぶん予選の映像を見て先に潰そうとしたのね」
シノンは倒した死屍累々を見て目を細める。
ここまで人数が集中していると異常であることは明らかである。
「そしてこの戦いを端から見ていた良いご身分の傍観者がいる」
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