バレットドライヴ
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みを進める。
「・・・・・」
「黙秘、か。それは肯定を意味するということでいいんだな?なら・・・」
橋の中央の所でシオンはホルスターから銃を引き抜き、銃口を死銃に向けた。
「観察対象から殲滅対象へと切り替える!!」
シオンは死銃に向けて走り出した。死銃もハンドガンをしまうと、スナイパーライフル、《サイレントアサシン》に切り替えてシオンに向けた。同時に放たれた弾丸は、真正面で掠めて軌道がそれぞれ鉄橋に着弾する。
二撃目は、互いに回避して死銃は柱の影に隠れ、シオンも同じく柱の影に隠れてタイミングを計る。
「何なの、アイツ・・・」
「いくら本調子じゃないにしても、シオンの動きについていっている。あの男、相当強い・・・!」
キリトとシノンは二人の戦いを見て死銃の強さを目の当たりにした。
それはシオン自身も感じていたことだった。
『あの無駄のない動き、銃の扱いに関して言えばやつの方が上か。なら・・・』
シオンは柱から姿を現した。銃をホルスターに収めた状態で───
「ッ!アイツ一体どういうつもり!?」
「アイツ、まさか・・・!?」
シオンが丸腰で出てきたところを死銃は逃さず撃つ、しかしシオンは必要最低限の動きで回避した。
「かわした・・・!?」
「行くぞ・・・!」
シオンは死銃に再び接近する。死銃はサイレントアサシンを捨てると、ハンドガンで応戦した。
「ハァアッ!」
「ッ・・・!」
死銃が撃った弾はシオンの髪を掠めて彼方へと飛んでいく。シオンの正拳突きをかわした死銃は後方へと後退、サイレントアサシンを回収した後逃走した。
「・・・逃げたか」
「シオン!」
二人の戦いを見届けたキリトとシノンが崖から下りてくると、シオンは軽く手を振った。
「ようキリト、シノン。二人とも無事だったか」
「そりゃこっちの台詞よ!あんな無茶苦茶なことして、どうかしてるわよ!!」
「その無茶苦茶をしなきゃ道は開けない、今さらうだうだ言ってる暇なんかねーよ」
シオンの言葉にシノンはため息をついてこれ以上言っても無駄だと判断すると、
「それであんた、さっきの動き何よ?丸腰で出てきたかと思えば銃に対して拳で挑むなんて・・・」
「ああ、あれはMCMAPの応用だ。あの距離でライフルは撃てないから好都合だった。それに、こうした方が避ける方に集中できる」
「MCMAPって?」
「対ナイフ、銃を相手にした近戦格闘術だ。常に最前線で戦うが故にこれは非常に高度で実戦的なんだ」
「一体誰から教わったの?」
「まあ、それに関しては企業秘密とさせていただこう」
シオン
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