バレットドライヴ
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てた・・・私たちが隠れてることに・・・」
「まさか・・・!奴は一度もこっちを見なかったはずだ!」
狙撃を試みた張本人、シノンとそれを見たキリトは死銃がその弾丸を避けたことに驚愕せざるをえなかった。
死銃はスナイパーの特権である《弾道予測線なしの第一射》を300m足らずの距離で背を向けた状態からかわして見せたのだ、常人ならまず不可能な芸当である。つまり───
「あの避け方は、弾道予測線が見えていなければ絶対に不可能。それはつまり、どこかの時点で私の姿を目視して、それがシステムに認知されたってこと・・・」
死銃は体を戻すと再度右手の自動拳銃をペイルライダーに向けると、親指でコッキングし、グリップに左手を添えて何の迷いもなく引き金を、引いた───。
かぁんと乾いた銃声が響く中、その弾丸はペイルライダーの心臓部分を───
「えっ・・・?」
「外した・・・?」
捉えなかった。放たれた弾丸はペイルライダーの横っ腹を貫くだけだった。
「どうして・・・?」
「いや、あれを見ろ・・・!」
キリトが見たのは死銃の隣に転がっていた黒い球体、プラズマ・グレネードだった。その時間・・・きっかり15秒。
「ッ!伏せて!!」
「エッ!?」
シノンはキリトに覆い被さるようにしてその場に伏せた。直後、強烈な光と共にグレネードは爆発。轟音が響き渡った。
「な、なんだ今の・・・?」
「プラズマ・グレネードよ、でも誰が・・・?」
シノンは先程爆発が起こった場所を見る、するとそこには鉄橋の柱に退避した死銃とペイルライダーのいた場所に残った【DISCONNECTION】の文字だった。
死銃はプラズマ・グレネードが飛んできた先を見る。
「さあな、だが俺の知る限り、こんな無茶苦茶する奴は一人しかいない・・・」
キリトが見た先には鉄橋の向こう側で白い髪をしたプレイヤーが一人いた。
「お前、は・・・」
死銃もそのプレイヤーを睨むようにして見る。白い髪のプレイヤーは表情を崩さずに言った。
「チッ、間に合わなかったか・・・。だがまあ、これでお前のマジックの種も分かったことだ、ペイルライダーには感謝するしかないな」
「シオン・・・!」
「あいつ、まさか彼処からぶつけたって言うの・・・!?って言うかそんなことより・・・」
シノンは先程のペイルライダーがいた場所に残る【DISCONNECTION】の文字を見る。そして今度は死銃を見る。
「あいつ、サーバーから他のプレイヤーを落としたの?」
シオンはそれにまるで答えるかのように言った。
「よう、死銃。お前、ペイルライダーを殺したな?」
シオンはゆっくりと死銃に歩
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