マクロスF
0791話
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クローン装置を使って植物やら何やらのクローンを製造するという方法だったらしい。そして当然ながら遺伝子的な劣化が起きて、現在ではマクロス世界でも禁止事項にされてるとか。
まぁ、その辺の技術はレモンの量産型Wの技術で何とかなりそうな気もするが、もしそれを実現すると色々と問題も起こりそうなんだよな。
ああ、マクロス世界と言えば……
「マクロス世界の歴史に一番近い歴史を持つのはネギま世界だ。そちらから文化の輸出は可能かもしれないな。特に歌舞伎を始めとした伝統芸能はかなり衰退している」
『ほう、それはなかなか気になるところじゃな。マクロス世界の住人をこちらの世界に招いて失われた文化の継承という面も考えられるか』
麻帆良の利益になる事が間違いないと知り、笑みを浮かべる。
それを見たウズミや星刻もまたそれぞれに自分の思うところを述べ……そのまま1時間程である意味首脳会談とでもいうべき話し合いは終了する。
「お疲れ様」
そう言ってカップに入った紅茶を差し出してきたのはマリュー。
「悪いな。……ところで、他の面子は? レモンはまぁ、魔法球の中だろうが」
「ええ、YF-29とかいったかしら。あの機体をなるべく早く解析するって技術班総出で頑張ってるわ。それとシェリルも魔法球を体験するって言って」
「……マリューはいいのか?」
こう見えて、レモンに次ぐ技術班での実力者だ。いや、ある意味では技術班共々暴走する時もあるレモンを考えると、技術班の良心と言ってもいいだろう。
「ええ。私の担当分は大体終わったから」
「コーネリアとスレイは?」
「ニヴルヘイムの方よ。近いうちに魔法球での作業になるから、資材や何やらを纏めているわ」
となると、今日は屋敷にマリューと2人きりか。珍しいと言えば珍しい。
そんな風に思った時だった。玄関に設置されてあるチャイムが鳴ったのは。
……誰だ? もう午後10時過ぎだって言うのに。
『その、アクセルさんはいらっしゃいますか?』
予想外の事に、尋ねてきたのはオウカだった。
何だ、こんな時間に来るとなると何かあったのか? マクロス世界に関して?
「アクセル、出てきたら? 私は仕事があるから付き合えないけど、こんな時間に尋ねてくるなんて多分余程の事よ?」
「いや、仕事が終わったからこっちに戻ってきたんじゃなかったのか?」
「急に思い出したのよ。それよりも、ほら。さっさと行ってきなさい」
何故か急に仕事を思い出したと称するマリューに送り出され、玄関ホールへと向かう。
そこには当然と言うべきか、やはりと言うべきか、オウカの姿があった。
普段軍服を着ているオウカとしては珍しい事に、薄い青色のワンピースを身につけている。この辺はやはり年頃なんだろう
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