暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0791話
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
移動しているのなら欠点にはならないのかもしれないが、地球圏で活動しているオーブにとっては……』
『こちらとしては宇宙開発の技術には興味ありますが、何しろ現状では地球上だけで手一杯なのでそれ程興味を引く技術はないですね。VFとやらに関する技術は興味深いものがありますが、ギアス世界の技術とは全く違う技術なので、色々と技術的な問題や基礎研究の不足もありますし。それに……例の件もありますしね」

 例の件。俺が行方不明になっていた1年半の間にギアス世界、SEED世界、ネギま世界、そしてシャドウミラーとの間で話し合われた件だ。
 異世界の軍事技術を入手すれば、当然その世界の兵器は発達する。だが、そうすると当然自分達の国以外でもその技術を使用する事になる。その結果、際限なき軍拡競争になる可能性が高い。
 それ故、兵器という面に関してはなるべく他世界の技術を使わないようにしようと話し合って決められたらしい。まぁ、シャドウミラーは色々な意味でこの同盟関係の核でもあるので例外だが。
 確かにそれは分からないでも無い。ギアス世界の陽光、SEED世界のオーブ。どちらにしても純粋な国力で考えればそれぞれの世界の支配権を握っているとは思えない程の小ささ――陽光に関しては国土だけは広いが――だ。それでも現在のような状況になっているのは、あくまでも俺達シャドウミラーという存在がいたからこそ。
 故に、他世界の技術を融合するというシャドウミラーと同じような真似をそれぞれの他の国にやらせると、非常に不味い事態になる。
 それ故の決定だった。
 尚、条約の類ではなく、あくまでもそのようにしようという、緩い枠組みの決定であり、更にそんな状況であるが故に機動兵器そのものではなくても、その技術は輸入可能になっている。
 まぁ、技術なんてのは何でも使い方次第だしな。平和的な目的で開発された技術が兵器に応用されるのなんて珍しくもなんともない。だからこそギチギチに条約で固めるのでは無く、あくまでもそれぞれが自分の判断で入手する技術を選ぶ事が重要になり、それが恣意的に過ぎれば他の世界から軽蔑の目で見られ、距離を置かれるだろう。
 ある種の相互監視ではあるが、それぞれが独裁者的な資質がないからこそ上手くいっている。
 正直、この件をレモンやマリューに寝物語で聞かされた時には驚いたが、確かにマクロス世界のような技術的に発展している世界と交流を持つと考えれば、必要な事態ではある。際限なき軍拡競争とかになったりすれば、俺達シャドウミラーの優位性も崩れかねないしな。

『ただ、儂としては火星の関係上テラフォーミング技術は是非とも欲しいところじゃ』

 近右衛門がそう告げてくるが……マクロス世界のテラフォーミングで最も有名な地球を瞬く間に復活させた方法というのは、実はゼントラーディのマイ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ