妖想ヤオヨロズ 《第五話》
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雨が酷い。
風が寒い。
息が苦しい。
体がいたい。
さて、俺は今何をしているでしょう。
A、妖怪退治。
雨はというと偶然ではなく、必然的に降ってきたもの。
嫌なことは、大体雨が齎してくる。なんていってもこの雨は、俺が狙ってる妖怪が降らせてんだけど。
「はぁ、こういう時にあいつがいりぁ楽なのになぁ・・・」
あいつ・・は、毎度お馴染み翁華さんです。
何でも食うから便利なんだけどな。まぁ、妖怪はどうだかしらねぇけど。
「くっそ・・・さみぃ・・・・;」
雨のせいで前は見えないし、体は震えるし、頭は痛いし、めっさ寒いしで。もう・・・
雨なんて・・・大っ嫌いだ・・・!
「はぁ・・・・あいつ・・・・なんで・・・・・っ;;」
段々と体から力が抜けていくのがわかった。
あ〜・・・もう・・・・
今日は・・・本当に・・・・ついてない・・・・・。
___________
どこにもいない。
部屋を探しても、縁側を見ても、賽銭のところを見ても、鳥居のところを探しても。
「・・・・まったく、一体涼はどこに・・・・ん・・・?」
お札?何でこんなところに・・・・。
・・・・まさか
・・・・・雨の・・・中で・・・・・・迷って・・・・倒れてる、とか。
あり得る!!!;;;
「あの馬鹿っ・・・!」
___________
よりによって・・・こんな・・・・・。
だるい・・・すごいだるい・・・・。
意識がうつらとしてきた。
そんなとき、奥の方で聞き覚えのある声がした。
・・・返事なんてできねぇよ・・・・。こんなんじゃ・・・・。
「・・・・・・・ばー・・・・か・・・・」
もう・・・・・無理・・・・
どのくらい気を失っていただろう。
やっぱり体はだるいまま。
熱だな。完全に・・・。
?服が濡れてない・・・・?
「起きたのか」
「・・・おう・・・か・・・?」
何で・・・こいつ・・・・此処に?
「?覚えてないのか?さっき外で倒れてただろう」
雨の中で・・・・倒れて・・・・運ばれて・・・・きがえ・・・・・
ん?着替え?・・・・・ぇ。
「!!?///・・・・ぉ、お前・・・・///見たか・・・?///」
「?何がだ?・・・・・・あぁ、着替えか。濡れたままは流石に冷えるからとりあえず風呂にいれてから着替えさせたんだが・・・何か変か?」
「い、いやっ・・・・変って・・・いうか////」
なんで俺こんな・・・・意識してんだ・・・;;
熱い・・・・・すごく・・・・;
「ん?・・・ぁ」
「ぇ?何・・・・・ひっ;///
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