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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
51 教育〜Just safe・・・.
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教育(ちょうきょう)中につき入室禁止



私が図書室に訪れたときには、こんな文字が書かれたプレートが扉に下げられていた。
扉ごしに中から悲鳴や何の音か検討もつかない不甲斐な音が聞こえてくる。

「えぇっと……」

一体、中で何をしてるのかしら?私は最近、音沙汰がなかった明希の様子を見にきたのだけれど…

「あ、アリスさんこんにちは」
「え?あ、小悪魔さんこんにちは」

声がした方を見ると、この図書室の司書である小悪魔さんがいた。知らない仲ではないので、中で起こっていることについて聞いてみた。

「中で何が起こっているの……?」
「あー…あはは、えぇっとですね」

苦笑した小悪魔さんの話を一言でいうと、何でも捕らえた幼女に言語を覚えさせるとか。
だから教育中なのね…。あれ?それなのにルビがおかしいし、中からは奇妙な音は聞こえないはず…。

「私でもよくわかりません。邪魔になるので入ってないのです」

それからしばらく、小悪魔さんと世間話のようなものを話していると、ふいに図書室からする音が止んだ。
私と小悪魔さんは自然と扉に目を向けたと同時に、地獄の門が開いた――

「あれ?アリスじゃん。いらっしゃい」
「いらっしゃいじゃないわよ!!なにその格好!?」

図書室から出てきた明希とパチュリーは蝶の形をしたマスク、所謂、パピオンマスクで顔を覆い、手にはそれぞれムチと蝋燭が握られていた。


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そして二人の間には首を鎖で繋がれた件の幼女らしき人が――

「アウトーー!アウトですよお二方!!!」
「そうよ!二人ともその子を解放しなさい!?」

まさか中ではそういう行為が行われていたの!?ちょっと!二人の趣味を疑うわよ!!

「だいせいこう、です」
「「え?」」

初めて聞く声は首を鎖で繋がれた例の幼女が発した声だった。あまり変わってないようにも見えるけど、笑っている気もする。

「まあ、この格好は冗談だ。ドッキリ、ナイスツッコミ」

と、明希が言った。

「レミィをからかうつもりなの」
「一瞬本気かと思いましたよ……」
「あれ?じゃああの悲鳴や不甲斐な音は?」
「さあこれからレミリアをからかうぞ」

そう言って明希、パチュリーは逃げるようにその場を去っていった。例の幼女はその後を追いかけていった。

「えぇ……じゃああの悲鳴や不甲斐な音は本当に……」



………………………………………
……………………………………
…………………………………


「キャ!パチェに明希!なにその格好!?」

案の定、レミリアも同じような反応をして

「しかも、ちょっと!私が手懐けるのに先に手懐けてどうするのよ!
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