三十話:宣言
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がな。
というか、カスザメの奴、音量を落としてこれかよ。
普通の奴が叫ぶぐらいはあるんじゃねえか?ブルーベルに代われよ。
「ふーん、まあいいわ。」
『恩にきるぜええ!!!』
『で、何の用だ、カスザメ?』
カスザメとブルーベルにはバジル達が危ねえ時は手を貸すように言ってたがそのことか?
と、なると、あっちの状況は良くねえ見てえだな。
『コカビエルとかいう奴が駒王町で暴れるつもりらしいぜええ!!!』
『あ?』
カスザメからの報告のせいで極限までムカついて手に力が入る。
携帯がミシミシと音を立てているのはしょうがねえことだな。
まあ、今はそんなことはどうでもいい……俺のシマで暴れるだと?
くっくっく……どうやら死にてえらしいなコカビエルの奴は。
俺に楯突いたら最後どうなるか思い知らせてやる!!!
『俺達はどうするんだあ?ボス。』
『適当に遊んでろ、コカビエルは俺直々にカッ消す!!!』
『了解だああ!!!』
そこで携帯をきりイリナの方を向き直る、もとはと言えばあいつの仕事だ。
イリナに手伝わせてやる―――って、何でイリナは凄まじい殺気を放ってんだ!!?
さらにそれを受けて俺の中の変態達がウォーミングアップしてやがんるんだが!!?
やめろよな!!!俺は戦わねえからな!!!??
「うふふふ……折角のイッセー君とのデートの邪魔をするなんて……
許せない―――絶対に咬み殺してあげるわ!!」
まるで氷の塊を背中にぶち込まれたかのような気分にさせる程の冷たい声で
ブツブツとそんなことを呟くイリナ……やばい目が狂気に満ち溢れてやがる…!!
デートじゃねえよ!!!と叫びてえが怖くて言えねえ…!!
「ねえ、イッセー君。出会い頭にカラスの首を撥ね飛ばそうと思ってるんだけどどうかな?」
物凄く素敵な笑顔で俺にそんなことを提案してくるイリナ。
正直言って今すぐにでも逃げ出したいぐらいだがそんなことは俺の誇りが許さないので
冷静を装って答える。
「まて、イリナ、まずは羽を引き千切るのが先だ。それと四肢をもぎ取るのも追加だ。」
「あ、それもいいね!!流石はイッセー君!!!」
俺の提案にポンと手を打つイリナ。
流石は俺の幼馴染みだな、話が分かる。
「取りあえず、カッ消すのは俺だからな。」
「だめよ、私が咬み殺すわ。」
しかし、直ぐにどちらが止めを刺すかで揉めてしまう俺達。
ちっ!!俺がカッ消すのはぜってえ譲る気はねえがイリナにも殺らせねえとな……
後で何をしでかすかが分からねえからな……仕方ねえ。
「しょうがねえ…二人でカッ消すぞ。それで満足か?」
「二人の共同作業だね!?うん、分かったわ!!!」
よし、交渉成立だな。これで
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