三十話:宣言
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誠様、我々は一生あなたに付き従います。しかし……新たな主の予感もします。)
よし、取りあえず一言、言わせてもらうぜ。
(変態の僕なんざいらねえよ!!!!!)
ああ、そうだ!!歴代赤龍帝は俺の精神世界の中に
何事もなかったかのように戻ってきて
元気に俺の胃と精神を削り続けてやがるんだよ!!!
外に出ようが中に居ようが俺にとっての最大の敵であることには変わらねえってのは
本当に気が滅入るぜ………そうだろ、カストカゲ。
(……………………………)
ああ、忘れていた。カストカゲはムカついたから
赤黒い液体を垂れ流す物体に変えておいてやったんだっただな。
それを見たエルシャが羨ましそうに歯ぎしりをする音が
聞こえてくるのはきっと俺の幻聴だろう。
最近疲れがたまっているんだろう。帰ったらユニを抱き枕代わりにして寝るとしよう。
「イッセー君?」
「悪いな、少し考え事をしていた。」
「ふーん、それはいいけどさっきから携帯が鳴りっぱなしだからいい加減、出てあげたら?私はイッセー君が私の事を優先してくれただけで嬉しいから。」
そう言って頬を染めてテレたようにに笑うイリナ…………ぜってえ可笑しい、
あのイリナが可愛らしいなんざありえねえ…!!
イリナの奴どうしちまったんだ!!?
「おい、イリナ。頭でも打ったのか?」
「あ、イッセー君、蚊が止まってるよ?」
「ゴハッ!?」
俺が心配をして頭でも打ったのかと親切に聞いてやったと言うのに
イリナは蚊が止まっているなどと嘘を言って一切の容赦もせずに
俺の頭をかち割るつもりで俺を殴ってきやがった………理不尽だろ。
「さっさと電話に出なさいよ。というかでないと咬み殺すわよ?」
「ちっ!!てめえに言われなくともな!!!」
さっきからは打って変わって目から光が消してそんなことを言ってくるイリナに
せかされ、覚悟を決めてから携帯を最大限まで耳から離して構える。
すると―――
『?おおおおおおおい!!!!!報告だぜええええええ!!!!!ボス!!!!!』
「うるさいわ。ねえ、イッセー君、あのウザイサメ咬み殺してもいい?」
『悪かったああ!!!出来るだけ音量を下げるからこれで勘弁してくれええ!!!』
イリナの奴たった一言であのカスザメの声のボリュームを落としやがった…!!
カスザメの奴、相当イリナに食らったあの男の急所攻撃が効いたみてえだな…!!!
それにしてもイリナの奴、俺ですら成しえなかったカスザメの声を小さくするという
奇跡の所行をこうもあっさりと成し遂げるとはな……。
もう、イリナがヴァリアーのボスやった方がいいんじゃねえのか?
まあ、俺以外がボスになるなんざ勿論、認めねえ
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