三十話:宣言
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王との交渉に私との接触を求めるなら無駄よ」
親方様はコカビエルの言葉に負けじと皮肉めいた口調でそう言い返します。
しかし、コカビエルは冷笑を浮かべるだけで何も気にしているようには見えません。
「魔王との交渉などバカげた事はしないさ。まあ、お前を殺せば、サーゼクスの激情が俺に向けられるかもしれないが、それも悪くないな」
コカビエル…!!ふざけたことを!!!
万が一があるといけないので親方様を守る為に一歩前に踏み出します。
しかし、親方様の手に遮られてしぶしぶと下がります。
親方様はまだコカビエルと話す気ですか………。
「それで、私と接触したのは一体全体どういう目的かしら?」
「お前の根城である駒王学園を中心にしてこの町で暴れさせてもらう。そうすればサーゼクスも出てくるだろう?」
そう嬉々として言い放つコカビエル。
一体……何を言っているのですか?コカビエルは。
訳が分かりません。
「そんな事をすれば、堕天使と神、悪魔との戦争が再び勃発するわよ!!?それでもいいの!!!??」
「そう、それこそが俺の目的だ!!!」
邪悪な笑みを浮かべて高らかにそう宣言するコカビエル。
戦争を再び始めるのが目的?
一体全体なぜそのようなことを!!?
コカビエルはまた新たに犠牲者を増やしたいのですか!!!??
「俺は前の戦争が終わってから退屈で仕方なかった。なぜか?簡単な理由だ。俺にとっては闘う事こそが生きがいなのだ!!!血肉が歓喜する戦争……そんな素晴らしい空間を再び取り戻すのだ!!!!!」
……退屈だから?……戦いたいから?……自分が楽しみたいから?
狂ってます……コカビエルは間違いなく狂っています!!!
「この戦闘狂!!!」
「褒め言葉感謝するよ。さて、俺はお前の根城で聖剣を巡る戦いをさせてもらうぞ、リアス・グレモリー。戦争をする為にな!!!二人の魔王の妹、それらが通う学舎だ。そこで一暴れすれば奴らも黙ってはいないだろう。」
耐え切れずに叫ぶ親方様にそう淡々と返すコカビエル。
そして、告げられる宣戦布告。
……駒王学園で戦う……何としても止めなければ…!!
「ひゃはははは!!どう?おれっちのボスさん。イカレ具合が最高しょっ!?そんなボスだからおれっちもいつもより張り切っちゃってるんだよねえ。おまけにこーんな素敵なご褒美貰っちゃったし!!!」
狂ったように笑いながら拙者達に三本のエクスカリバーを見せつけてくるフリード。
両手に一本ずつ持ち、そしてもう一本は腰に帯刀した状態で
これ見よがしに振り回しています。
エクスカリバーもあのような男に扱われて不憫ですね……。
「右のが『天閃の聖剣』左のが『|夢幻の聖剣《エクスカリバー・ナイ
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