第二十六話 姉妹の日々その十
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「いつもハイテンションとかないしな」
「しかも同じネタは使えないから」
「次から次にネタを出さないと駄目だからか」
「ギャグ漫画は難しいと聞いているわ」
「じゃあ苦しんで描くものか」
「そう言われているわ」
「そういうものなんだな」
薊は黒蘭に言われてこのことも確認した、そうしてだった。
その漫画のコーナーのところに行ってそうして漫画も探した、これは裕香もだった。
三人で漫画も探してそうして描いてだ、それから。
買いたい本を買ってだ、
三人で部屋を出た、それから別れようとしたところでだ。
黒蘭は動きを止めた、薊も彼女と同時に。それから周りを見回しまずは薊が言った。
「いつも丁渡いいタイミングで出て来るけれどな」
「ええ、今もね」
黒蘭も薊のその言葉に応える。
「周りには誰もいないわ」
「そういう時になんだな」
「そういうことね」
「そうよ」
ここで四人目の声がした。
「私達も見計らっているのよ」
「誰にも見られない様にしって戦うってことか」
「そのタイミングを見極めているのね」
「そうよ、私達も姿を見られるつもりはないわ」
戦う相手である薊達以外に、というのだ。
「だからこそよ」
「普段は隠れてか」
「私達だけになったところで」
「出て来てか」
「戦うということね」
「そうよ、ではいいわね」
こう言ってだ、怪人が出て来た。今度の怪人はというと。
虎だった、黒と黄色の虎と人の間の子だ。その怪人が物陰から出て来て二人に対してこう言って来たのである。
「今回は私がね」
「あたし達の相手か」
「そうなのね」
「そうよ、そしてね」
ここでだ、その虎の怪人は言うのだった。
「私は一人だけれど」
「二人がかりでもか」
「いいっていうのね」
「二人同時に倒してあげるわ」
二人同時に来ても、というのだ。
「そうしてあげるわ」
「いえ、それには及ばないわ」
その怪人の言葉にだ、黒蘭がクールに返した。
「貴女の相手は私がするわ」
「一人で大丈夫かしら」
「貴女は確かに強いわ」
黒蘭は怪人にこうも言った。
「虎、牝虎の怪人ね」
「その通りよ」
「虎は強いわ」
そしてその力をそのまま持っているというのだ、目の前にいる黒と黄色の独特の模様の毛を持つその怪人は。
「下手をすればライオンよりもね」
「俗にそう言われているわね」
「ええ、けれどね」
それでもだと言う黒蘭だった。
「私は貴女に勝つわ」
「虎の力を持っている私に」
「ええ、勝つわ」
必ずだ、そうするというのだ。
「一人でね」
「言い切ったわね」
「だからね」
黒蘭は怪人にこのことを告げてからだった、あらためて。
薊にも顔を向けてだ、彼女にはこう言った。
「
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