第四幕その六
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ないからね」
「だからそれは仕方ないんじゃないかしら」
ドロシーが教授に言います。
「それは」
「最初に塔に登らなかったことが」
「そう、今気付いてもね」
それもというのです。
「遅くないし」
「いいのかね」
「人はすぐに気付かなくてもね」
それでもというのです。
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