第十三章
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「全てスサノオが仕組んでいたことなのよ」
「俺達魔法使いもかよ」
「ワイズマンにしてもね」
彼もというのだ。
「あれだけの力を備えられたことも」
「あいつは気付いてなかったのかよ」
仁藤はここでワイズマン、彼のことを考えた。
「あれだけの奴が」
「そうなの、彼ですら気付かないまでにね」
「巧妙に仕組んでか」
「そう、サバトもファントム達もね」
「全部仕組んで俺達を戦わせてたんだな」
「魔法使いは元々そのファントム、スサノオと戦う為に私達が作った存在だけれどね」
「何だよ、そうだったのかよ」
「貴方にしてもね」
仁藤もだというのだ。
「そうだったのよ」
「じゃあ古の魔法使いもか」
「そう、貴方も真人君も他の人達もね」
全員、というのだ。
「如月君達のライダーシステムも私達が開発に手を貸していたし」
「何か何でもかんでもですね」
奈良はここまで聞いてこう言った。
「僕達貴方達の戦い、いえ違いますね」
「そう、私達は人間の側にいてもスサノオとは直接戦っていないのよ」
「僕達の手助けをしてくれてるんですね」
「それが私達なのよ」
スマートレディ、黒衣の青年の立ち位置はというのだ。
「貴方達の味方だからね、人間としての」
「あんたは最初からそうだったんだな」
「そう、スマートブレイン社にいた時からね」
その時からだとだ、笑って如月にも返す。
「私は人間の味方だったのよ」
「何か随分胡散臭い行動だったんじゃないのか?」
こう言ったのは大文字だった、いぶかしむ顔で。
「あんたの行動は」
「敵を欺くにはよ」
「味方からか」
「ただ、オルフェノクも人間だっていうことはね」
例えだ、彼等の殆どが気付いていなかったにしても。
「忘れないでいてね」
「ああ、わかっている」
操真が真剣な顔で返す。
「そのことはな」
「なら嬉しいわ、お姉さんもね」
「そうか」
「ええ、さてそれでだけれど」
「ああそれでだな」
「彼が言ったことはね」
オーマ、彼がというのだ。
「嘘じゃないから」
「ではか」
「彼はあっちの世界で待ってるわよ」
こう言うのだった。
「とはいっても彼が元いた世界じゃなくてね」
「スサノオが用意した世界にだな」
「そう、そこにいるからね」
「では俺達はか」
「そこに行って戦うことになるわ」
「それはわかった、しかしな」
「ええ、そこにどうして行くかよね」
スマートレディは操真の問いに合わせて話を進めていく。
「そのことね」
「そうだ、どうして行けばいい」
その世界にとだ、操真はスマートレディにこのことも問うた。
「あいつは扉を用意しておくと言ったが」
「ですからその扉をですよ」
実にあっさりとだった、スマートレディ
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