アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第三話 いざこざ
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「アスナの安全は俺が責任を持つよ。別に今日ボス戦をやろうってわけじゃない。本部にはあんた一人で行ってくれ」
「ふ・・・ふざけるな!!貴様のような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛が務まるかぁ!!わ・・・私は栄光ある血盟騎士団の・・・」
「あんたよりはマトモに務まるよ」
その言葉を聞いたソレイユとルナは額に手を当てため息をついている。
「ガキィ・・・そ、そこまででかい口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな・・・」
顔面蒼白になったクラディールが震える手でウインドウを呼び出しすばやく操作すると、キリトの視界にシステムメッセージが現れた。
【クラディール から1vs1デュエルを申し込まれました。受託しますか?】
キリトはアスナに視線を向ける。アスナも状況をさっしているのか小さく頷いた。それに驚いたキリトがアスナに問いかけた。
「・・・いいのか?ギルドで問題にならないか・・・?」
「大丈夫。団長には私とルナが報告するから」
その言葉にキリトがうなずき、Yesボタンに触れ、≪初撃決着モード≫を選択した。そしてカウントダウンが開始された。
「ご覧くださいアスナ様!私以外に護衛が務まる者などいないことを証明しますぞ!」
狂喜を押し殺した表情で叫ぶクラディール。クラディールが構えるとアスナが数歩下がり、それを確認したキリトも構える。その周囲にはギャラリーが集まり、歓声が湧く。
クラディールは両手剣を中段やや担ぎ気味に構え、前傾姿勢で腰を落としている。対するキリトは片手剣を下段に構え緩めに立っている。
そして、カウントがゼロになり【DUEL!!】の文字が弾けた。その時すでにキリトは猛然と地面を蹴り、クラディールにせまる。一瞬遅れてクラディールも動き出した。二人の距離が相対的にすさまじいスピードで縮んでいく。大きく後ろに振りかぶられた両手剣からオレンジ色ライトエフェクトを発光しながらキリトに向かって撃ちだされる。しかし、先を取り一瞬早く動き出したキリトの剣は斜めの軌道を描き、黄緑色のライトエフェクトの帯を引きながら、両手剣の横腹に命中した。そして、すさまじい量の火花が散り、耳をつんざくような金属音をまき散らしクラディールの両手剣が爆発じみた派手なライトエフェクトが炸裂してヘシ折れた。
「武器を替えて仕切りなおすなら付き合うけど・・・もういいんじゃないかな」
キリトが武器を右手に下げたまま、背を向けてうずくまっているクラディールにそういうとクラディールは「アイ、リザイン」と言って負けを認めた。デュエルが終了し歓声が響くとクラディールが見物人たちに喚きキリトのほうに向きなおり言った。
「貴様・・・殺す・・・絶対に殺す・・・」
そうつぶやき、ウインドウを操作して新たな武
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