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アクセル・ワールド 〜赤龍帝の拳〜 (更新凍結中)
第三話 Level9erの復活戦
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ラとした足取りで、なんとか屋上まで辿り着く。HPバーもイエローないし殆どレッドゾーンだ。
ガクンと膝の力が抜ける。が、まだ膝は折らない。負けれないのだ。
あの人の…あの黒の姫の為にも。

「ヘイヘーイ??ようやく観念しやがったかぁ??」

「観念はしないなぁ。覚悟はしたけど。」

フラリと立ち上がり拳を握る。そして、指をたて、くいっと引く。

「来いよ。目にもの見せてやる!」

それを皮切りにアッシュライダーは走り出す!
おそらくこれを食らえば敗北は必至。だが、逆に言えば一撃さて食らわなければ勝ち目はあるということだ。
ならばやはりあのバイクは止めなければならない。

さて困ったぞ。と、普通考える。
だが、この状況に陥った時点で、俺の勝利は確定している。

今さらながら、状況と言うか場所の説明をしておこう。
世紀末ステージの屋上。そこは普通のコンクリートで覆われているわけではない。そこは、数多くのタイルが敷き詰められており、それがちゃんと外せるようになっている。
さて、それでは何故今さらそんな説明をしたのかだが。それは、ここからのアッシュローラー攻略に必要だからだ。

アッシュローラーの強化外装であるあのバイクは前時代的な後輪可動式のバイクである。つまり、後輪さえ止めて仕舞えばあとはどうにでもなる。

なら引きつけろ。ギリギリまでアッシュローラーのバイクを止める手段はこれしかない。もう少し。あと4メートル。
まだだ。勝ちたいのなら耐えろ。あと2メートル。彼奴のために俺はここから這い上がらなければならないんだ!

「死ねャァァァァァ??」

「ここだぁぁぁぁぁ??」

アッシュローラーのバイクをギリギリで避け、その後輪の下にあるタイルをちゃぶ台返しの要領で持ち上げる。
普通なら、タイルの方がぶち破れる。
だが、角度や力加減を調整すれば………

「な、んだとぉぉぉぉぉぉ??」

このように………

バイクはひっくり返る。故に、アッシュローラーのステータスは、激減する。事実。今の転倒でHPバーも少し減っている。

「くっ、この野郎!」

立ち上がりバイクを立てようとするも、そのバイクは、赤龍帝の脚で押さえ込まれる。

「さてと、世紀末ライダー。」

人差し指を親指で抑え、

「俺の番だ。」

バキリと鳴らす。
これは、全盛期。赤龍帝が領土戦に出向く前にしていた癖だ。

それはつまり。

必勝を誓うということ。

「吹っ飛べ!」

拳を握り、低く構える。
なんのひねりもない、単純な技。付属効果も大してなく、ただ一撃の威力を上げるレベル1の必殺技だ。

だが、だからこそ。

「龍拳(ドラゴンナックル)??」

その拳は、アッシュローラ
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