驚愕!妖精の尻尾!4
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スズハが去った後すぐにミラがカウンターに戻ってきた。
「ただいま、ガリア」
「お帰りミラジェーン…あ、そうだ、さっきスズハって名乗る子がミラジェーンを訪ねて来ていた…です」
「え!?スズハちゃんが帰ってきたの!?」
ミラはカウンターの机を叩いてガリアの顔を覗き込ませた。
「あ、ああ…また後で来るって言っていたと思う…います」
「そっか…ガリアは会ったんだね…『妖精戦姫』に」
「え?『妖精戦姫』?」
ガリアにとってそれは初耳だったからだ。
確かに『妖精の尻尾』には異名で呼ばれている人物が何人かいる。
有名所では『火竜』とはナツのことだ。
そして『妖精女王』…これはエルザのことだ。『妖精の尻尾最強の女』故の名だ。
大体のメンバーの異名は噂などで知っているが、『妖精戦姫』と言う異名はガリアにとっては初耳だった。
「うん、スズハは『妖精の尻尾』の中でもエルザと同じぐらい強いの!しかも、スズハは『付加術士』なの!」
「え!?『付加術士』なのにエルザと張る強さ!?…ですか」
これはガリアは驚愕の一言だった。
『付加術士』と言えば主に補助魔法で主戦力をサポートし、戦力を支える言わば裏方なのだが、彼女はそんな裏方でありながら『妖精女王』の異名を持つエルザと並ぶ強さと聞いて俄に信じられなかった。
「で、何故『妖精戦姫』なのかは…って!おおーい!スズハちゃん!」
どうやらスズハが戻ってきたようだ。
「すまない。ミラジェーン・ストラウス。スズハ・カティーラ只今クエストより帰還した」
「お帰りなさい、スズハちゃん。ちょうど貴女の話をしていた所なの!」
「私…の話ですか?」
スズハは不思議そうに首を傾げた。
「うん!ここのガリアと一緒に」
「さっきぶりだな、スズハ」
「そうですね、ガリア・クライム 」
スズハは淡々と話す。
「で、私の話とは?」
「スズハちゃんの異名についてよ」
スズハはハッとした顔になったと思えばフッとため息を吐く…
「やめてください、ミラジェーン・ストラウス。あれは私の汚点と言うべきもの…その名を広めることは困ります」
どうやら本人はおきに召さないようだ。
「そうか?俺はいいと思うぞ?『妖精戦姫』いや、『妖精戦姫』…どうだろ…こちらの方がしっくりと来るような気がするけど」
「申し訳ない、ガリア・クライム…君なりの配慮なんだろうが名を言い換えればいいと言うものでもないと私は思うぞ
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