使い魔の森ってかなり広いんだな
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だが、それはそれ、これはこれだ。あと、お祝いが少し特殊なのもあって落ち着いている時に渡したかったのだ。
「久しぶりだな。今日は個人的な祝いの品を持って来た」
「個人的な?一体どう言う事?」
「少しばかり特殊な物でな。偶然開発出来てしまっただけで量産は出来ないし、死蔵するには勿体ない物でな。リアスの為になるだろうと思って持って来た。それから朱乃にも少し特殊な使い魔を連れてきている」
「わざわざ私の為にですか?」
「気にする必要はない。黒歌にも少しばかり特殊な魔道具を送っているからな。まずはリアスの方からだ」
オレは持って来ていたトランクの鍵を開けてリアスに渡す。
「これは、えっ?嘘でしょう!?」
リアスがトランクから取り出した物、それは紅色のマントとブローチだ。
「オレのマントとブローチのレプリカだ。偶然、開発出来てな。性能は6割と言った所で伸ばせる量も決まっている。千切れた場合の補充はオレのブローチが無ければ出来ない。だが、使いこなせば便利な代物だ。貰ってくれるか?」
「私なんかが貰っていいの?ゼオンの名を傷つけてしまうかもしれないのに」
「オレがそんな事を気にしないのは知っているだろう?貰ってくれ、リアス。それはお前にしか渡せない物だ」
「……ゼオン、ありがとう」
マントを受け取ったリアスはオレに抱きついてきて唇を合わせる。
「あらあら、羨ましいですわね。私にも分けて欲しいのですけど」
朱乃がリアスとは逆の方向から近づいてくる。だが、今は駄目だ。
「リアス、一度離れてくれ。朱乃に紹介する使い魔を召還するから」
「仕方ないわね。後でちゃんと二人ともかまってね」
「分かっている。今日は緊急の事件でも起こらない限り時間は空いているからな。さて、来いモグ」
オレの足下に魔法陣が浮かび上がり、その中から体長は50cm程で白い身体に背中から蝙蝠の様な羽を持ち、肩から斜めにカバンをかけて頭にポンポンのような物がついた魔獣が現れる。
「はじめましてクポ。モーグリのモグクポ」
「「か、かわいい」」
「使い魔の森の奥深くに異界化してる洞窟があってな。その奥の方に住んでいたモーグリ族の一人だ。モーグリ達は手先が器用な上に魔力もそこそこあってな、色々なクスリや魔道具の制作が得意だそうだ。戦闘力もそこそこはあるんだが、住んでいた洞窟の中では最も弱い為に外との交流を持てなかったそうだ。おかげで絶滅の危機に瀕していたのを使い魔になる事を条件に出稼ぎ用の転移魔法陣を設置した」
「モグ達は少数民族だからアイテムの生産数も多くないけど、使い魔だから優先的に用意するクポ。代わりに割引の方は出来ないクポ」
「出来れば色々と注文して活用してやって欲しい。あ
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