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ハイスクールD×D 雷帝への道程
使い魔の森ってかなり広いんだな
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が押しているのだ。その森の奥深くでオレはザトゥージに協力して貰って捕獲した魔獣を操る術の準備をしていた。用意した魔獣は陸の王者ベヒーモスの幼体。

幼体とは言っても5tトラックと変わりない大きさを誇る。これぐらいの魔獣を用意しなければレイフォンを追い込む事が出来ないのだ。それだけレイフォンの鬪気は凄まじい。その為に親であったキングベヒーモスと殺りあうはめになったが、問題は無い。シスコンに比べれば全然問題無い。

予定していたポイントまでやってきた二人にオレはベヒーモスを嗾ける。実験は『義兄弟戦乱』の折りに試しているので練習済みである。ベヒーモスと向かい合った二人は硬直してしまう。少女に至っては既に諦観してしまっている。だが、レイフォンはすぐに立ち直り、少女を抱えて走り出す。病院に逃げ込まれては困るので先回りを行いながら森の奥へと誘導していく。その間にも地面を抉って飛ばしたりしてレイフォンを消耗させていく。少女に当たらない様に細心の注意を払っているが、レイフォンが弾かなければ直撃する様な物も稀にある。

追いつめられたレイフォンは少女を降ろし、不退転を決め込み、鬪気を一気に解放する。その鬪気の量に驚きはしたが、すぐにベヒーモスを巧みに操り互角以上の戦いを繰り広げる。レイフォンは必死に戦っているが、そもそも武器を持たない子供がどうにか出来る相手ではない。

すぐに追いつめられてしまったレイフォンを見て、そろそろオレがベヒーモスを倒そうかと思った次の瞬間、レイフォンの雄叫びと共にその手に白銀に輝く大刀が現れ、一刀のもとベヒーモスを真っ二つに叩き切った。今まで神器を持っている気配は一切無かったと言うのに、その大刀は神器であると感じ取れる。

ぼろぼろなレイフォンは大刀を杖にしながら少女の元に歩み、怯える少女を見て傷つきながらも背負い、病院に向かって歩き出す。半分以上気を失っているのだろうか、饒舌にレイフォンが自分の中に溜め込んでいた本音を吐き出している。少女を殺しかけた後悔、無理矢理世話を押し付けたオレの理不尽さに対する怒り、面倒な少女の世話の愚痴など、走馬灯でも見てるのかと心配になって途中で回収して治療を行った。

その後、レイフォンと少女は仲が良いとは言えないまでも、他人行儀程ではない付き合い方が出来る様になった。リアス達はそれを見て納得してくれたようだが、あれで良いのか?ちょっとしたことで言い争ってるけど。首を傾げるオレを見てリアス達は溜息をつく。何度も言うが、男のオレに女心を知れと言うのは無理だ。

それにオレには他にも頭を抱えなければならない事がある。レイフォンが持つ神器だ。銘はヴォルフシュテインと刻まれていたので分かったが、冥界の資料をどれだけ漁っても確認されなかった新種の神器、いや、神滅具の可能性が高い。持ち主の魔力や鬪気を
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