使い魔の森ってかなり広いんだな
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郎は妖怪屋敷の主(ぬらりひょんと人間のハーフ)経由で一人でも生きていける様に師を見つけて現在修行中だ。むろん、学校にも通わせている。どちらの世界でも生きていける様にな。
レイフォン・アルセイフは人間にしては異常な程の鬪気を身に秘め、そして目が良かった。言葉にすれば単純だ。物を見る目がしっかりし過ぎている。そして柔軟に動ける身体と、通常では考えられない力を発揮出来る鬪気が合わさり、幼さからくる暴力で幼なじみの少女を殺しかけた。その少女が砕ける瞬間もしっかりと目に焼き付けて。
初めて会った時は死人だった。死んではいないが生きてもいない。孤児院を管理する職員以外誰も近づこうとせず、その目には恐怖が宿っていた。レイフォンが少女を壊した事を皆が知っていた。だから次は自分ではないかと恐怖する。
オレはレイフォンに枷を与えた。壊した少女の世話をさせる事にした。どれだけ拒絶され様とも逃げる事も諦める事も許さずに。レイフォンは少女の世話を続けていくうちに生傷を増やしていった。少女に傷つけられているのだろうがそれで少しでも互いの気が晴れるのならそうするべきだとオレは思っている。
その事をリアスと黒歌と白音に知られてちゃんと仲直りさせろと怒られて色々と策を考える羽目になった。考えた結果、吊り橋効果を狙った策しかないと思い、即日決行……の様な真似はせず、ある程度の時期を見計らう。その間に外部協力者を集めて色々と工作を行う日々やレーティングゲームの大会が重なり、またもやリアス達をかまえずにへそを曲げられて機嫌をとろうとしたのだが、シスコンに襲撃され、後に関係者から『義兄弟戦乱』と呼ばれる事件にまで発展することになる。なお、この事件中と解決後1週間は魔王府は完全に業務が停止することになり、各地で混乱が広がった事を明記しておく。ついでに何名かのランキング上位者も重傷を負い、ランキングに影響が出たそうだ。
ようやく『義兄弟戦乱』の傷が癒えた頃に、レイフォンと少女の関係を動かすのに最適とまでは言わないが、生傷を増やし続けていた時期よりは良いと判断出来る状態にまで変化していた。少女もレイフォンを傷つけるのに飽きたのか何もしない事にしたのだ。生きる為に世話はされるがそれだけ。あとは、レイフォン次第で少しはまともな方に関係が変わるはずだ。
少女は冥界の病院に入院している。でなければ死んでいたか、生きていたとしても一生ベッドから動けない様な怪我を負っていたからだ。そして、その病院は森に囲まれている。貴族がお忍びで通ったり、入院する為だ。なので金さえ積めばちょっと無理が利かせられる。
ちょっといつもの散歩コースが手入れの為に使えないから周囲の森の中にあるルートを使わせるのなんてお手の物だ。少女は未だに車いすがなければ移動も出来ない。無論、レイフォン
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